サントリーHD コニャック子会社 8月末に売却
サントリーホールディングスは7月23日、仏コニャック製造子会社ルイ・ロワイエ社を売却すると発表した。8月末に仏蒸留酒中堅テロワール・ディスティラーズ社に株式を譲渡する。売却額は約1億ユーロ(約135億円)。
低カリウム野菜の品目に広がり 年内にトマトも
腎臓病患者向けにカリウムを抑えた「低カリウム野菜」に、品目の広がりが出てきた。従来のレタスや果物のメロンに続き、年内にトマトの販売も始まる。
低カリウムトマトを発売するのは、ドクターベジタブルジャパン(東京都千代田区)だ。日本で初めて低カリウムレタスの量産化に成功した会津富士加工(福島県会津若松市)から、フランチャイズに関わる事業を譲渡され、3月に発売した。低カリウムトマトは、甘さは抑え目だが中玉サイズ。
腎臓病が進行するとカリウムが排せつできなくなり、その結果、不整脈などの原因となる。このため、カリウムの摂取制限のある患者には、この低カリウム野菜・果物に強いニーズがある。
CO2で魚眠らせ長距離輸送の技術確立 マリンバイオ
魚の輸送事業を手掛けるマリンバイオテクノロジー(福岡県宗像市)は、二酸化炭素を(CO2)を使い、生きた魚を17時間以上眠らせたまま輸送する技術を確立した、2016年春の実用化にこぎ着け、長距離輸送サービスなどを始める方針だ。独自の魚の催眠法による長距離輸送技術を前面にアピールし、居酒屋やすし店などに売り込み、2016年度に9億円の売り上げを見込む。
魚はCO2を吸い込むと麻酔がかかった状態になるが、そのままでは死んでしまう。そこで専用のコンテナを開発し、CO2濃度の高い海水に1㍃(マイクロは100万分の1)㍍以下の微細な酸素の気泡を送り込めるようにした。そのため酸素の気泡が海水中にとどまり、眠っている魚の酸欠を防ぐ仕組みだ。実証実験では17時間以上眠らせたまま、トラックに専用コンテナを積み込み、長距離輸送することに成功している。安全性も問題ないという。