「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

近畿大とパナマ政府がキハダマグロの稚魚成育に成功

近畿大とパナマ政府がキハダマグロの稚魚成育に成功

近畿大学とパナマ政府、国際協力機構(JICA)が、中米パナマで海上のいけすでキハダマグロの稚魚を成育することに成功した。JICAパナマ支所の小林一三所長によると、このプロジェクトが目指しているキハダマグロの世界初の完全養殖のプロセスは最終段階に近づいた。
6月半ばに全長約6㌢の稚魚約240匹を海上のいけすに移送。8日の時点で約4割が生き残り、約3倍の20㌢前後に成長した。背びれに電波発信機と個体番号を書いたタグを釣り針で付け、今後放流し、番号を基に約2年かけて産卵状況などを探る。
近畿大はクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功した実績があり、キハダマグロへの応用を目指して2011年から研究している。共同通信などが報じた。

英品評会でサントリー「響21年」V3

英品評会でサントリー「響21年」V3

サントリーホールディングスは、英国で開催されたお酒の国際品評会「第20回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で、子会社ビームサントリーが製造する「響21年」がウイスキー部門の最高賞を3年連続で受賞したと発表した。
世界の400を超えるウイスキーから選ばれた。

高級ブドウ「ルビーロマン」初セリで1房100円

高級ブドウ「ルビーロマン」初セリで1房100万円

石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」が7月9日、金沢市中央卸売市場で今季の初セリにかけられ、出荷された31房のうち1房が、これまでで最も高額の100万円で競り落とされた。過去最高額だった昨年の1房55万円を大きく上回った。卸売業者が競り落とし、ホテル日航金沢が購入した。

7/10「納豆の日」に訪日客向けに”糸引かない納豆”

7/10「納豆の日」に訪日客向けに”糸引かない納豆”

7月10日は「納豆の日」。新しい納豆の食べ方など東京をはじめ全国各地で様々な納豆の需要振興イベントが行われた。中でも今年、新しい用途として注目されたのが、いま急増している訪日外国人観光客向けに開発された”糸引かない納豆”、「豆の香(まめのか)」だ。
これは、納豆の主要産地の茨城県の企業らが開発した、においと粘りを抑え、外国人にも受け入れやすくした商品で、すでにフランスの食品市に出展され、北米や東南アジアの企業での商談も進んでいる。
「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせで、昭和56年(1981年)、関西納豆工業共同組合が7月10日を、関西地域限定の記念日として定めたのが始まり。その後、全国納豆共同組合連合会が平成4年(1992年)に改めて、7月10日を「納豆の日」と決めたことで全国的な記念日になった。
訪日外国人向けに開発された、粘つき感のない”糸引かない納豆”。日本人の感覚から言えば、これはまさしく「納豆に似て、非なるもの」だ。しかし、膨大な数の訪日外国人の何割かの人たちに支持される食材になるのなら、それはそれで良しとしなければならない。

6月は17カ月連続のマイナスで23.4%減に マクド売上高

6月は17カ月連続のマイナスで23.4%減に マクド売上高

日本マクドナルドホールディングスの6月の売上高は、前年同月と比べ既存店ベースで23.4%減となり、17カ月連続のマイナスだった。客数も10.4%減と26カ月連続のマイナスとなったが、5月よりも3.8㌽改善しており、一定程度の歯止めがかかったとみられる。

カツオの卸価格1割安 気仙沼などの豊漁で

カツオの卸価格1割安  気仙沼などの豊漁で

カツオの卸価格が安めだ。東京・築地市場では1㌔300円程度が中心で、1年前の同時期に比べ1割安い。6月末までは平年並みだったが、7月に入り下げに転じた。宮城県の気仙沼を中心に豊漁となったためだ。ただ目先は悪天候に伴い、入荷減が懸念され下げ圧力は弱まっている。6月末ごろからの宮城、岩手、千葉などでの豊漁で、7月の第1週には、一時、卸価格は2~3割安の水準まで下がっていた。
なおカツオの店頭価格は、東京都内のスーパーで100㌘200円程度と例年より1割程度安い。

日本ウイスキー 本場・欧州で人気 14年輸出額5割増

日本ウイスキー  本場・欧州で人気 14年輸出額5割増

ウイスキーの本場・欧州で、日本産ウイスキーの人気が高まっている。海外の著名なウイスキーコンテストで常に上位を占める品質の高さが話題を呼び、2014年の輸出額は前年より約5割も伸びた。日本の酒造大手は海外への販売攻勢を強めている。
世界的に権威のあるウイスキーのガイド本「ジム・マレー ウイスキー・バイブル」(2015年版)は、一つの蒸留所の原酒だけを使ったサントリーのシングルモルト「山崎シェリーカスク2013」に最高の評価を与えている。本場スコットランドを抑え、同ガイド本で日本産ウイスキーがトップに立つのは初めてだ。
日本産ウイスキーが世界で注目されるようになったのは2000年代に入ってから。英国の専門誌「ウイスキーマガジン」が01年に初開催したコンテストで、ニッカの「シングルカスク余市10年」が総合1位を獲得。03年にはサントリーの「山崎12年」が「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で金賞に輝いた。以来、両ブランドは主要なコンテストで常に上位を守り続けている。
評価に比例してウイスキーの輸出額も右肩上がりだ。04年には10億円に満たなかったが、14年は前年比47%増の58億円に達し、この10年で約6倍になった。サントリー、ニッカとも海外戦略は今後も強化する方針で、15年の輸出量は前年比1割以上増やす計画だ。

キャベツ5%、レタス4%高 端境期や雨で出荷減

キャベツ5%、レタス4%高 端境期や雨で出荷減

農林水産省が7月7日発表した野菜小売価格緊急調査(6月20~7月3日、全国平均)によると、4品目のうちキャベツとレタスが前週より値上がりした。端境期や降雨のため出荷が減少した。キャベツは前週より5%高い1㌔177円だった。千葉などの関東産が出荷の終盤で、後に続く群馬高冷地との端境期だった。レタスは前週比4%高い1㌔390円。また、トマトは前週比2%安い1㌔630円、キュウリは同2%安い1㌔490円だった。

飲料自販機買収で最終契約 サントリー食品・JT

飲料自販機買収で最終契約 サントリー食品・JT

サントリー食品インターナショナルは7月7日、日本たばこ産業(JT)の飲料自動販売機事業を買収することで、最終契約を締結したと発表した。7月31日付でジャパンビバレッジホールディングスの株式70.5%や缶コーヒー「Roots」と清涼飲料水「桃の天然水」のブランドなど取得する予定。買収額は約1500億円。