近畿大とパナマ政府がキハダマグロの稚魚成育に成功

近畿大とパナマ政府がキハダマグロの稚魚成育に成功

近畿大学とパナマ政府、国際協力機構(JICA)が、中米パナマで海上のいけすでキハダマグロの稚魚を成育することに成功した。JICAパナマ支所の小林一三所長によると、このプロジェクトが目指しているキハダマグロの世界初の完全養殖のプロセスは最終段階に近づいた。
6月半ばに全長約6㌢の稚魚約240匹を海上のいけすに移送。8日の時点で約4割が生き残り、約3倍の20㌢前後に成長した。背びれに電波発信機と個体番号を書いたタグを釣り針で付け、今後放流し、番号を基に約2年かけて産卵状況などを探る。
近畿大はクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功した実績があり、キハダマグロへの応用を目指して2011年から研究している。共同通信などが報じた。