栃木産完熟イチゴ ベルギーの味覚コンテストで入賞
宇都宮大学は、同大学の技術で欧州へ輸送した栃木県産の完熟イチゴが、ベルギーの味覚コンテストで入賞したと発表した。イチゴは欧州までの約9000㌔㍍の長距離輸送に耐え、美しい外観や新鮮な食感を保ったことが評価されたという。
同大が開発したのはイチゴを個別に包装する容器「フレシェル」を中心とした輸送関連技術だ。50~80㌘の大粒のイチゴを容器内に固定、輸送中に果実が容器に触れないため、見た目や味を損なわないようにした。
「日本酒」を純国産に限定 海外展開後押し狙う
国税庁は、外国産の清酒との違いを際立たせるために、国産のコメを使って国内でつくられた清酒だけを「日本酒」として販売できるようにする方向で検討していることが6月9日分かった。純国産に限定することで、日本酒のブランド力を高め、海外展開を後押しする狙いがある。
日本酒にはこれまで明確な定義がなかった。国税庁は年内にも、純国産の清酒だけを日本酒として、世界貿易機関(WTO)でうたう「地理的表示」に指定する方向で調整している。地理的表示への指定が他国でも認められれば、WTO加盟国には純国産の清酒以外は、日本酒として販売しないよう求めることができるようになる。
京の「食」文化 ミラノ万博から発信 京都ウィーク
京都府、京都市、京都商工会議所は6月7日、イタリア・ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(万博)で、京都の食文化や伝統工芸をアピールする「京都ウィーク」を、日本館を会場に始めた。11日までの5日間、京料理の実演や日本酒、日本茶の試飲などで京都を広く発信する。
オープンイベントで山田啓二知事、門川大作市長、立石義雄京商会頭らが”たる酒”の鏡開きをし、京都産の酒米「祝」を使用した日本酒を来場者に振る舞った。宮川町の芸舞妓も舞を披露し、会場を華やかに彩った。期間中、館内で日本食レストランを運営する美濃吉(京都市東山区)の料理人が、だしの取り方などを実演する。