「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

新潟薬科大「幻のコメ」で甘酒を製造 企業と連携

新潟薬科大「幻のコメ」で甘酒を製造  企業と連携

新潟薬科大学は、かつて新潟で栽培されていた希少な農産物を使った商品の開発で、県内の酒造・味噌製造会社と連携する。今代司酒造(新潟市)とは幻のコメとされる「白藤」を使った甘酒を製造して販売。味噌製造の峰村商店(新潟市)とは6月から、昭和初期ごろまで栽培された大豆の復活に着手する。同大の学生が製造や販売にも参加。新潟の新たな特産物に育成し、農業振興につなげる。

輸入キウイ一人勝ち NZ産安定 円安でも価格前年並み

輸入キウイ一人勝ち NZ産安定 円安でも価格前年並み

スーパーなどの果実売り場でキウイフルーツの販売が好調だ。天候不順や円安で他の果実が高値となる中、価格が比較的安定しているのが奏功している。主産地のニュージーランド(NZ)は枝が枯死する「かいよう病」に悩まれてきたが、病害に強い品種「サンゴールド」への切り替えを進め、安定供給の体制を整えている。
都内でのNZ産キウイの店頭価格は、1個100円程度と前年とほぼ同水準だ。他の果実は国産・輸入を問わず高値が目立つ。

ハナマルキ「塩こうじレモン」を発売 夏場商品

ハナマルキ「塩こうじレモン」を発売 夏場商品

味噌・醸造製品のハナマルキ(長野県伊那市)は6月1日、発酵調味料「塩こうじレモン」を発売する。塩こうじの奥深い味わいとレモンの爽快さが一度に楽しめる。
同社の塩こうじ商品の売上高は2012年の発売から増えているが、これまでは秋から冬にかけての需要が多かった。今回、さっぱりした風味のレモン味を投入し夏場の売り上げを増やす。新商品で2015年の塩こうじ関連商品の売上高を前期比13%増の8億5000万円とすることを目指す。

福井・マイセンファイン 玄米・大豆で海外市場開拓

福井・マイセンファイン 玄米・大豆で海外市場開拓

玄米・大豆加工食品販売のマイセンファインフード(福井県鯖江市)は海外販売を本格化する。北米の展示会に出展し、ホテルや外食店向けの販路を開拓する。香港では現地の投資家が、マイセンファインフードの加工食品を扱う代理店を設立した。中国のほか東南アジアへの足掛かりにする。今秋には新工場を稼働させ供給体制を整える。
マイセンファインフードは、国内で大豆と玄米を原料にした疑似肉「まるっきりお肉」(日本ではヒレ肉に似せたフィレタイプが100㌘入りで454円)や、玄米パン(1斤700円)を販売している。
海外では菜食主義者が多いほか、欧米を中心に小麦に含まれるグルチンにアレルギー反応を示す「セリアック病」患者が増えているため、疑似肉や玄米パンの需要が見込めると判断した。

6月の野菜卸価格2割以上高く 農水省が見通し

6月の野菜卸価格2割以上高く 農水省が見通し

野菜の卸価格は当面高値が続く見通しだ。農林水産省が5月29日発表した6月の見通しによると、消費量の多い14品目のうち月の前半は13品目、後半は6品目が平年より2割以上高くなるとしている。4月上中旬の日照不足と、下旬以降の雨不足の影響が残り、生育の遅れや品質低下を見込む。
キャベツは6月前後半とも平年比2割以上の高値になる見通し。千葉産などに雨不足の影響が残る。タマネギやジャガイモも平年比2割以上の高値が続きそうだ。夏野菜のトマトやナスは、6月前半は平年比で2割以上高いが、後半には平年並みに落ち着くとしている。キュウリは6月を通して前年並みの価格にとどまる見通しだ。

20~30代男性 朝食抜き2割 食育白書

20~30代男性 朝食抜き2割 食育白

政府は5月29日の閣議で、2014年度の「食育白書」を決定した。朝食を食べるかを性別・年代別に聞いたところ「ほとんど食べない」との回答が20歳代男性で19.4%、30歳代男性で20.5%とそれぞれ2割に達した。健全な食生活に対する若年層の意識が低く、調査をまとめた内閣府は「若者に対する取り組みが大事な分野になる」としている。
女性も若い層ほど朝食を摂らない人の割合が高かったが、20歳代が16.2%、30歳代が8.5%と男性よりは低かった。健全な食生活を実践しているか尋ねると、「あまり心がけていない」「全く心がけていない」の合計で20歳代男性は54.2%と半数を超えた。

大阪外食産業協会会長に藤尾氏決める

大阪外食産業協会会長に藤尾氏決める

大阪府内の飲食店など約500社が加盟する大阪外食産業協会は5月28日、大阪市内で通常総会を開きフジオフードシステムの藤尾政弘社長(60)が会長に就く人事を決めた。人気は2年。2017年に大阪市内で開く「食博覧会」について「海外からの参加数を増やし、前回(2013年、70万~80万人)を上回る100万人の来場を目指す」と話した。

工場からビールお届けします 7月から新サービス

工場からビールお届けします 7月から新サービス

キリンは5月28日、ビールを工場から家庭に直送し、専用サーバーで提供する新サービスを発表した。定額制の会員向けにサーバーを貸し出して定期的にビールを届ける。鮮度の高いビールを楽しめるという。
新サービス「ブルワリーオーナーズクラブ」は、自社通販サイトで7月中旬から受け付ける。まず東京都と近隣県の1000世帯限定で展開する。料金はサーバーのレンタル料も含めて月額8000円(消費税別)。

トビウオの卸価格 豊漁続きで4割安

トビウオの卸価格 豊漁続きで4割安

トビウオの卸価格が下落している。東京・築地市場では1㌔70円前後が中心で前年同期に比べ4割安い。主産地の九州で最盛期を迎えたトビウオ漁。漁業関係者によると、今年は他の魚漁獲する際にもトビウオが多く水揚げされるという。気温の高い日が続いていることも影響しているようだ。
築地市場では1日の入荷量が長崎や鹿児島産を中心に前年同期比で2倍を超す日がある。こうした状況を反映、都内の鮮魚店では1匹100円を下回る価格で販売されている。例年より1~2割安い。

群馬・ワイピーファーム 機能性野菜をネット販売

群馬・ワイピーファーム 機能性野菜をネット販売

ワイピーファーム(群馬県藤岡市)は、今夏をめどに栄養素が豊富とされる機能性野菜のECサイトを立ち上げる。これまでの主力製品である生鮮野菜に加え、機能性野菜「ふじ美草」の粉末食品「桑の素」、ふじ美草やトマトの販売を強化するのが狙い。
ふじ美草は沖縄県では「ハンダマ」、熊本県では「水前寺菜」、石川県では「金時草」という名称で栽培されている。葉にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれ、血糖値を抑える効果があるといわれる。γアミノ酪酸(GABA)、βカロテンが豊富で、血圧上昇や動脈硬化、生活習慣病に効果があるという。