新潟薬科大「幻のコメ」で甘酒を製造 企業と連携
新潟薬科大学は、かつて新潟で栽培されていた希少な農産物を使った商品の開発で、県内の酒造・味噌製造会社と連携する。今代司酒造(新潟市)とは幻のコメとされる「白藤」を使った甘酒を製造して販売。味噌製造の峰村商店(新潟市)とは6月から、昭和初期ごろまで栽培された大豆の復活に着手する。同大の学生が製造や販売にも参加。新潟の新たな特産物に育成し、農業振興につなげる。
福井・マイセンファイン 玄米・大豆で海外市場開拓
玄米・大豆加工食品販売のマイセンファインフード(福井県鯖江市)は海外販売を本格化する。北米の展示会に出展し、ホテルや外食店向けの販路を開拓する。香港では現地の投資家が、マイセンファインフードの加工食品を扱う代理店を設立した。中国のほか東南アジアへの足掛かりにする。今秋には新工場を稼働させ供給体制を整える。
マイセンファインフードは、国内で大豆と玄米を原料にした疑似肉「まるっきりお肉」(日本ではヒレ肉に似せたフィレタイプが100㌘入りで454円)や、玄米パン(1斤700円)を販売している。
海外では菜食主義者が多いほか、欧米を中心に小麦に含まれるグルチンにアレルギー反応を示す「セリアック病」患者が増えているため、疑似肉や玄米パンの需要が見込めると判断した。
6月の野菜卸価格2割以上高く 農水省が見通し
野菜の卸価格は当面高値が続く見通しだ。農林水産省が5月29日発表した6月の見通しによると、消費量の多い14品目のうち月の前半は13品目、後半は6品目が平年より2割以上高くなるとしている。4月上中旬の日照不足と、下旬以降の雨不足の影響が残り、生育の遅れや品質低下を見込む。
キャベツは6月前後半とも平年比2割以上の高値になる見通し。千葉産などに雨不足の影響が残る。タマネギやジャガイモも平年比2割以上の高値が続きそうだ。夏野菜のトマトやナスは、6月前半は平年比で2割以上高いが、後半には平年並みに落ち着くとしている。キュウリは6月を通して前年並みの価格にとどまる見通しだ。
20~30代男性 朝食抜き2割 食育白書
政府は5月29日の閣議で、2014年度の「食育白書」を決定した。朝食を食べるかを性別・年代別に聞いたところ「ほとんど食べない」との回答が20歳代男性で19.4%、30歳代男性で20.5%とそれぞれ2割に達した。健全な食生活に対する若年層の意識が低く、調査をまとめた内閣府は「若者に対する取り組みが大事な分野になる」としている。
女性も若い層ほど朝食を摂らない人の割合が高かったが、20歳代が16.2%、30歳代が8.5%と男性よりは低かった。健全な食生活を実践しているか尋ねると、「あまり心がけていない」「全く心がけていない」の合計で20歳代男性は54.2%と半数を超えた。