総菜市場 14年は初の9兆円超え 日本総菜協会
総菜メーカーなどが加盟する日本総菜協会(東京都千代田区)は、2014年の国内総菜市場が9兆1080億円に達した見込みだと発表した。前年比では2.4%の拡大で初めて9兆円を超えた。共働き世帯や単身世帯が増え、調理から距離を置く人の需要を取り込んでいる実態が浮き彫りになった。総菜専門店15社、百貨店15社、総合スーパー24社、コンビニエンスストア10社を対象に調査を実施。その売り上げ伸び率を基に、市場規模を同協会が推計した。
陸上養殖エビ国内外で展開へ IMTエンジニアリング
新潟県妙高市で、陸上でエビの養殖が進められている。妙高の雪解け水と富山の海洋深層水を活用し、IMTエンジニアリング(東京都新宿区)が妙高事業所(新潟県妙高市)で行っているもので、年間の生産量は15㌧。「妙高ゆきエビ」のブランドで販売されている。価格は1㌔当たり約4500円と高いものの、産地がはっきりしていることから、販売が好調に推移しているという。
IMTエンジニアリングの屋内型エビ養殖システムでは、天然のエビが育つ海のように水槽や波を起こすとともに、安全で栄養価の高いエサを与えることで、自然の中で適度な運動を続けながら育ったエビの食感とうまみを実現した。
今後、需要増に対応し、安定的に供給するため増産体制を整備するとともに、順次生産拠点を増やしていく計画だ。当面、妙高事業所での増産体制を検討するが、さらに国内では10月までに新たに2カ所、2017年10月までに新たに2カ所それぞれ確定させる。
海外でも同システムによるエビの供給体制を敷く。まずモンゴルで近く養殖を始め、10月から同国や中国、ロシアで販売する計画だ。年間8㌧のエビを養殖し、17年までに同40㌧に引き上げる。またインドやラオス、スリランカの企業から現地進出の打診があり、同システムによるエビの海外販売を加速させる。