吉野家が11種類の野菜使う「ベジ丼」発売
吉野家は5月14日、オクラ、赤パプリカ、インゲン、ブロッコリーなど11種類の温野菜を使った新商品「ベジ丼」(530円)など3種類の新メニューを21日から発売すると発表した。新商品はベジ丼と、これに牛丼を組み合わせた「ベジ牛」(650円)、カレーがかかっている「ベジカレー」(650円)の3点。ご飯の上に、ごま油の風味香る塩だれで味付けした温野菜を盛りつけたメニューで、健康志向の消費者需要を取り込む。
JR東日本が沿線地産品の振興 6次産業化へ取り組み
JR東日本は沿線地域の地産品の販路を拡大するため、6次産業化に向けた取り組みを加速している。その一環として、1次産業である農業に参入。太陽光利用型植物工場でトマトを生産する先進的な地域の農家と提携し、今夏にも福島県でトマトの栽培に着手する。2016年春にも栽培を始め、夏には最初のトマトを収穫する。年間の生産量は600㌧を計画している。JR東日本ではグループ会社などを通じて、生産から流通、販売まで一貫して取り組み、地域活性化や農業人材の育成につなげる。
JR東日本は14年9月、福島の農業法人「とまとランドいわき」と共同出資し、「JRとまとランドいわきファーム」を設立。とまとランドいわきは、オランダ型の太陽光利用型の植物工場をいち早く導入しトマトを生産。単位面積当たりの生産量では日本でもトップクラスを誇る。共同出資の新法人には、とまとランドいわき以外の農家から5人が出資している。
グリーンメッセージ カット野菜の新工場稼働
グリーンメッセージ(神奈川県大和市)は、大和市にカット野菜の加工工場を完成、業務向けにカット野菜の出荷を始めた。初年度の売り上げ目標は9億円。グリーンメッセージは2013年12月にキューピーが51%、全国農業協同組合連合会(JA全農)が49%を出資し設立された合弁会社。全国に培ったJA全農の調達力とキューピーの生産技術力、品質管理力を生かす。大和市の工場は敷地面積約1万3500平方㍍、延べ床面積4200平方㍍で順次、増強する。
キューピーは三菱商事と合弁で一般向けカット野菜を手掛けるサラダクラブを設立済み。これで一般用、業務用の2つのカット野菜会社そろう。
14年輸入魚介類シェアに変化 米国産13.7%へ上昇
輸入魚介類のシェアが変わってきた。米国産の輸入がスケソウダラのすり身やサケを中心に増加した。カニの貿易規制の始まったロシア産や、病害の影響でエビの輸入が減ったアジア勢もシェアを落とした。米国産は穀物や食肉、果実などで高いシェアを占めているが、魚介類でも存在感が高まっている。
貿易統計によると、2014年の魚介類輸入(速報値)は約211万㌧で前年度に比べ0.3%拡大した。増加が目立つのは米国で12%増の28万㌧だった。4年前と比べると15%多く、輸入品に占める米国のシェアは2.5㌽上昇し13.7%となった。
地域別で中国を含め全輸入量の約48%を占めるアジアは、前年度比3%減の102万㌧。シェアは4年前に比べ3.1㌽縮小。エビの落ち込みが大きく響いた。ロシア産の14年度輸入量は前年度比13%減の13万㌧だった。主力のカニ類が約5万5000㌧で4%減った。その結果、全体に占めるシェアは6.5%で、4年前に比べ0.8㌽縮小した。