キュウリ 埼玉産の卸価格3割安 出荷量回復
高値が続いたキュウリの価格が下がっている。東京・大田市場では埼玉産の卸価格(相対取引・中値)が5㌔1100円前後と前年同期比3割安い。生産地の天候の回復で、埼玉産は前年並みの出荷量を完全に回復したという。これから出荷時期を迎える東北の産地も生育が順調で、出荷増が見込まれる。
都内では店頭価格が5本130円前後と前年同時期と同程度の水準まで下がっている。国産野菜は天候不順で、大型連休前までは高値の品目が多かった。
水揚げし立ての海の幸味わって!沼津市漁協が直営食堂
真アジの養殖で全国一を誇る静岡県沼津市の内浦地区に5月16日、地元の漁業協同組合直営の観光施設「いけすや」がオープンする。食堂や直売所を切り盛りするのは「チームIKS(いけす)」。40~70代の計7人のお母さんたちのグループで、目の前の海で水揚げされたアジを中心に、家庭の味を提供する。初年度は1万人の集客を目指す。
国や県、市の補助を受け、約9000万円を投じた平屋建ての「いけすや」の床面積は268平方㍍で、海側のテラスを合わせて100席の食堂スペースを持つ。アジづくしのメニューは800~900円台で丼やフライ、おつくり定食のほか、わさびの葉で巻いた押しずしなどの創作料理が並ぶ。
すし職人の技 世界で競う 11月東京で決勝大会
日本とノルウェーのすし関連団体が協力して、世界各地のすし職人が腕を競う大会「グローバル寿司(すし)チャレンジ」を開く。各国・地域での予選会を経て、11月25日に東京で決勝大会を開催する。海外でも人気の高いすしの普及をさらに推進するため、知識や技能を底上げするのが狙い。
ノルウェー政府が地元産サーモンの海外での消費拡大に向けて設けた団体と、衛生管理などの技術普及を進める日本の民間団体「国産すし知識認証協会」が主催する。
経験5年以上のすし職人が応募できる。5月以降に日本を含むアジアや欧州、米国の14カ国・地域で予選会を開く。それぞれの優勝者が決勝に進出する。
大林組 農業に参入 5年後年商30億円目指す
大林組は農業に参入する。野菜生産ベンチャーのスプレッド(京都市)と組み、2017年度までに首都圏で大規模な人工光型の植物工場を設け、レタス生産を始める。これとは別に、太陽光型の工場でトマト生産も始める。野菜を安定調達したいスーパーなどの需要は拡大中で、5年後に農業で年商30億円を目指す。ゼネコン(総合建設会社)大手が主体的に農業を手掛けるのは珍しい。
レタス工場は延べ床面積5000~6000平方㍍で、1日3万株を生産する計画だ。春夏は35日、秋冬は40日周期で栽培し、年8~10回収穫する。スプレッドの販路を使って、スーパーや外食店に卸す。将来はホウレンソウや水菜など葉物野菜を中心に品目を広げる。立地は千葉県の工業団地などを検討している。投資額は15億~20億円の見通し。