大林組 農業に参入 5年後年商30億円目指す

大林組 農業に参入 5年後年商30億円目指す

大林組は農業に参入する。野菜生産ベンチャーのスプレッド(京都市)と組み、2017年度までに首都圏で大規模な人工光型の植物工場を設け、レタス生産を始める。これとは別に、太陽光型の工場でトマト生産も始める。野菜を安定調達したいスーパーなどの需要は拡大中で、5年後に農業で年商30億円を目指す。ゼネコン(総合建設会社)大手が主体的に農業を手掛けるのは珍しい。
レタス工場は延べ床面積5000~6000平方㍍で、1日3万株を生産する計画だ。春夏は35日、秋冬は40日周期で栽培し、年8~10回収穫する。スプレッドの販路を使って、スーパーや外食店に卸す。将来はホウレンソウや水菜など葉物野菜を中心に品目を広げる。立地は千葉県の工業団地などを検討している。投資額は15億~20億円の見通し。