「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

14年国産大豆集荷量17%増 北海道・東北がけん引

14年国産大豆集荷量17%増  北海道・東北がけん引

全国農業協同組合連合会(全農)がまとめた3月末時点の2014年産の国産大豆集荷量は、前年比で17%増加した。主産地の北海道や東北が伸びをけん引した。13年産は悪天候に見舞われて不作となり、入札での高値が続いている。問屋、豆腐製造業者などの在庫量は低水準だが、「今後も十分な数量を出荷できる見込み」(全農)という。

「機能性表示食品」まず8件 消費者庁が受理

「機能性表示食品」まず8件  消費者庁が受理

消費者庁は4月17日、健康効果を食品に表示しやすくする「機能性表示食品制度」に基づき、食品メーカーなどが届け出た商品内容を、初めて同庁のホームページに公開した。食品メーカーなどから104件の届け出があり、第1弾として8件を受理した。今後も随時追加していく。実際の商品は最短で、6月12日に店頭にに並ぶ予定。届け出104件の内訳は加工品が42件、サプリメントが62件で、生鮮食品はない。

第1弾として受理されたのは加工品2件、サプリメント(栄養補助食品)6件。加工品はキリンビバレッジの清涼飲料水「食事の生茶」とキリンビールのノンアルコール飲料「パーフェクトフリー」。サプリメントはライオンの「ナイスリムエッセンス  ラクトフェリン」、キューピーの「ヒアロ  モイスチャー」、アサヒフードアンドヘルスケアの「ディアナチュラゴールド  ヒアルロン酸」、ファンケルの「健脂サポート」と「えんきん」、リコムの「蹴脂粒」の6件。

漬物で欧州市場を開拓 5年で倍増 宮崎・道本食品

漬物で欧州市場を開拓 5年で倍増  宮崎・道本食品

漬物・総菜メーカーの道本食品(宮崎市)は、漬物の輸出を拡大する。新たに欧州市場を開拓するとともに、輸出をにらみ合わせた新製品も投入する。国内の漬物市場は縮小が続いているため、海外に活路を求める。これにより、現在は2200万円の海外売上高を、5年後をめどに2倍強となる5000万円に引き上げる。

米国産ソバ2割高 そば値上げ広がる可能性

米国産ソバ2割高  そば値上げ広がる可能性

2015年産の米国産ソバの日本向け価格は前年度と比べ2割高で決まった。為替の円安・ドル高が押し上げ要因となった。現地の生産者がソバの栽培を減らしている中、日本側が数量確保を優先したことも影響した。主力調達先の中国産も栽培農家の減少で高値が続いており、そばの値上げの動きが広がる可能性がある。15年米国産の日本製粉会社向け価格は45㌔7000~7500円が中心となり、前年産(同6000円強)から1000円程度上がった。値上がりは2年連続で、米国産の輸入が本格化した1980年以降で最高値とみられる。

ニンジンの卸価格3割高 悪天候で徳島産の収穫滞る

ニンジンの卸価格3割高  悪天候で徳島産の収穫滞る

ニンジンの卸価格が上昇している。東京・大田市場では現在、徳島産の卸価格(相対価格・中値)が10㌔1600円前後と、前年の同時期に比べ3割弱高い。千葉から徳島に産地が切り替わる端境期に、悪天候で徳島産の収穫が滞り出荷が減少した。東京中央卸売市場への入荷数量は、先週末から前年同期比で2割ほど低い水準が続く。4月初旬までは千葉県産の方策から入荷が順調で、卸価格も前年比2割前後安かった。しかし、千葉産の入荷が終盤を迎えているうえ、本来なら主力になるはずの徳島産の入荷が少なく、品薄感が強まった。徳島では4月に入り雨や曇天が続き、収穫が滞っている。。ただ、現時点では店頭価格にはまだ波及していない。

コメの小売価格下落続く 3月は全銘柄平均1.5%安

コメの小売価格下落続く 3月は全銘柄平均1.5%安

コメの小売価格の下落が続いている。米穀安定供給確保支援機構(東京都中央区)が発表した3月の全銘柄平均価格は、前月比1.5%安の1㌔329円(消費税込み)だった。消費増税前の駆け込み需要で販売が増えた2014年からの反動減を抑えようと、特売する量販店が多かった。その結果、3カ月連続で値下がりし、13年4月の調査開始以来の最低を更新した。

農業・食品産業研究機構 米粉パン専用の水稲開発

農業・食品産業研究機構 米粉パン専用の水稲開発

農業・食品産業技術総合研究機構は、西日本地域向けの米粉パン専用水稲品種「こなだもん」を開発した。米飯用の品種より粒径が小さく、米粉に製粉しやすいほか、製粉時にでんぷん損傷割合が少ない。このため、ふくらみが良く、型くずれしにくい米粉パンをつくれる。兵庫県の但馬地域で2012年度から農業団体による試作が行われており、15年度は取扱量500㌧を目指す計画。出穂期や収穫時期は、西日本で多く栽培されている米飯用「ヒノヒカリ」とほぼ同じという。

バジルに高い抗酸化活性を確認 エスビー食品

バジルに高い抗酸化活性を確認  エスビー食品

エスビー食品は、農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所との共同研究で、生鮮ハーブの抗酸化能における時期別変動を確認した。国産ハーブのイタリアンパセリ、コリアンダー、クレソン、バジルなど8種に関して、抗酸化活性やポリフェノール量を測定。バジルの抗酸化活性が最も高いこと、セリ科のハーブは夏季に、アブラナ科のハーブは冬季に数値が高くなることも分かった。今後は抗酸化能の中心的役割を果たす成分の解明を進めていく。

ウナギの稚魚の養殖量「池入れ量」16%減

ウナギの稚魚の養殖量「池入れ量」16%減

水産庁は4月16日、国内での二ホンウナギの稚魚シラスウナギの養殖量をまとめた。2014年11月から15年3月末までにシラスウナギを池で養殖する「池入れ量:」は16.9㌧と、好調だった前年の同期に比べ約16%の減少となった。稚魚の国内漁獲量は堅調だったが、台湾や中国、韓国など周辺国・地域が不漁で輸入が低迷した。今季の日本の池入れ量は年間21.6㌧に制限された。今後、海外からのシラスウナギ輸入量が若干増えるとみられるが、制限内にとどまる見通しだ。

辛み成分抑え涙が出ないタマネギ ハウス食品が開発

辛み成分抑え涙が出ないタマネギ ハウス食品が開発

ハウス食品グループ本社は、調理時に涙がほとんど出ず、辛みのないタマネギの作出に成功した。今回同社が開発したタマネギは、辛み成分の生成反応を根本的に抑えているため水さらしをする必要がなく、使い勝手がいい。重イオンビーム照射による突然変異誘発で選抜育種し、辛みの元になるアイリナーゼ酵素が弱い二つの系統を作出した。