リンガーハットが福岡で新業態「おかず屋」開店
リンガーハットは新業態「おかず屋 by リンガーハット」の1号店を福岡県直方市のイオンモール直方店にオープンした。月300万円の売り上げを目指す。ご飯とみそ汁に好きなおかずを組み合わせるメニューを基本に提供する。価格はおかず2品セットが消費税込みで594円。おかずは店舗で手づくりする。肉じゃがやきんぴらゴボウといった和総菜や中華、洋風のメニュー十数種類から選べるようにする。
富士通・オリックス 野菜工場を団地展開 入居者負担半減
富士通とオリックスは、農業生産法人向けに大型野菜工場の共同運営に乗り出す。IT(情報技術)で最適な生育環境を整えた大型施設を建設し、生産法人に貸し出す仕組みを全国展開する。インフラを共有し合う工場団地形式にして、入居者の運用費負担を半分程度に抑える。
第1弾の工場建設地となる静岡県に富士通とオリックスと地元の種苗会社の共同出資会社を設ける。秋までに東京ドーム2個分の約10㌶の敷地に、太陽光利用型の野菜工場を建設する。冷暖房完備の大型のガラス温室で複数の棟を用意する。入居者がそれぞれ異なる作物を作れるようにする。当初の投資額は20億円程度のもよう。将来は50㌶規模に広げる見通し。
ビール大手が相次ぎクラフトビール事業に参入
キリンビールに続き、サッポロビールがクラフトビール事業の参入計画を発表した。キリンは3月18日東京・代官山と横浜の直営ブルワリー店舗を通じて展開するクラフトビール事業「SPRING VALLEY BREWRY」の内容を公表した。直営店舗では6種類の通年商品や期間限定のクラフトビールを1杯680円前後の価格で提供すると同時に、ホップや果実にビールを通して香りや味付けするカスタマイズビールも提供する。横浜店舗は3月25日、代官山店舗は4月17日オープンする。
サッポロビールは2014年末に設立した専門子会社、ジャパンプレミアムブリューが第1弾商品「Craft Label 柑橘香るペールエール」の製造をサッポロビール那須工場に委託。第1弾商品は5月26日に首都圏のサッポロライオン23店舗で先行販売、6月9日からサッポロビールのネットショップでも販売する。
クラフトビールはもともと、各地の中堅・中小企業がそれぞれのこだわりや特徴を前面に打ち出した、いわば手づくり感覚の地ビールだ。それを大手のナショナルブランドを持つビールメーカーが参入するというもの考えれば奇妙な話だが、それほどまでに業界全体のビール需要が減少傾向をたどり、立て直し策が見えない現状があるのだ。