カツオ卸価格3~4割安 小笠原近海での水揚げ増で
カツオの卸価格が安い。東京・築地市場の卸価格は1㌔㌘400~500円と前年同期比3~4割安い。漁業情報サービスセンター(東京都中央区)によると、小笠原近海に6~12㌔㌘の大型魚が多く滞留しているといわれ、現実に千葉県勝浦港で水揚げが増えている。このため、築地市場へのカツオの入荷量は2月以降、前年比1.5~2倍のペースが続いている。
農水省「食料自給力」など25年までの新基本計画原案
農林水産省は3月17日、今後10年間の農政の方針を示す「食料・農業・農村基本計画」の原案を、同省の審議会に示した。食料自給率はカロリーベースの目標を現行の50%から45%に引き下げる一方、生産額ベースでは現行の70%から73%に引き上げる。2025年度までの達成を目指す。また、同省は食料の潜在的な生産能力を示す「食料自給力」の指標も初めて示した。
このほか、13年に454万㌶だった農地が25年に440万㌶に減るとの見通しを示した。また10年に124万人だった70歳未満の農業就業者数は、25年に87万人に減ると試算。若い農業者が定着すれば70歳未満で101万人となり、農業生産に必要な90万人以上を確保できると展望した。