「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

西鉄 JA全農と新規就農者育成へ新会社設立へ

西鉄 JA全農と新規就農者育成へ新会社設立へ

西日本鉄道は全国農業協同組合連合会(JA全農)と、新規就農者を育成する共同出資会社を設立する。まずは6月に3人の研修生を受け入れ、イチゴ「あまおう」を栽培する。生産技術を身につけてもらうほか、西鉄グループのスーパーなどでも研修する。新規就農者を増やし、沿線の活性化を狙う。新会社「NJアグリサポート」(福岡県大木町)を3月13日付で設立する。資本金は1億円で西鉄が51%、JA全農が49%を出資する。研修は1年間で1農場当たり3人を募集する。農地を借りるなどして6年目をめどに5農場まで増やす。

福岡のCTC-LANKA 手軽な備蓄コメ缶を海外販売

福岡のCTC-LANKA  手軽な備蓄コメ缶を海外販売

備蓄用コメ缶を製造するCTC-LANKA(シーティーシーランカ、福岡県久留米市)は、海外販売を始める。3月中にも中東諸国に輸出し、東南アジア諸国へも販売拡大を目指す。熱湯を注ぐだけで食べられる手軽さが好評で、海外でも受け入れられると判断した。海外展開に備え、約1500万円を投じ、生産能力を3倍に増強した。

同社は福岡県八女市の自社工場で白米の缶詰「レスキュー米」(容量100㌘)などを製造している。熱湯などを注ぐと炊きたての状態を復元できる。イスラムの戒律に沿ったハラル認証を受けたドライカレー味の「スパイスライス」も手掛けている。まずハラル認証製品をイスラム教徒の多いドバイ向けに出荷する。販売地域は他の中東諸国や東南アジアにも順次広げ、現地富裕層の需要を担う。販路は商業施設などに店を構え、こだわりの商品を扱うセレクトショップを想定している。

訪日外国人へ「大阪レストランウィーク」アピール

訪日外国人へ「大阪レストランウィーク」アピール

大阪市内のレストラン計87店舗が地場食材を使った大阪の味を提供する「食の都・大阪レストランウィーク2015」が始まった。これは急増している訪日外国人に向けて、さらに「食い倒れのまち・大阪」をアピールしようというもので、5回目の今年は初めて英語併記のパンフレットを作製し、顧客の取り込みを図る。

パンフレットには、参加している店名やメニュー、予約が必要かなどが英語で記されている。プロ料理人・パティシエ対象のコンテスト「食の都・大阪グランプリ」で優勝・入賞したもので、大阪産の食材を使った和・洋・中華、デザートなど計43種が、考案した料理人のいるそれぞれの店で味わえる。

レストランウィークは大阪商工会議所や大阪府・市で構成する「『食の都・大阪』推進会議」主催で、3月15日まで。

三菱商事が福島で果樹農業の6次産業化展開に着手

三菱商事が福島で果樹農業の6次産業化展開に着手

三菱商事は福島県郡山市で、福島県産果実の生産から加工・販売まで手掛ける6次産業化に乗り出す。同市逢瀬町に醸造所を建設し、地元農家で生産する桃やブドウ、ナシなどを使ったリキュールとワインを製造・販売する。ワイン用ブドウ農家の育成支援も展開する。早ければ5年後に年間生産社1万2000㍑、売上高7000万円以上を目指す。東日本大震災の被災地での産業復興や雇用創出を支援する三菱商事復興支援財団が、郡山市と地域産業の復興促進に向けた連携協定を結んだ。

ウエシマコーヒーフーズ 焙煎豆を3月から輸出

ウエシマコーヒーフーズ 焙煎豆を3月から輸出

業務用コーヒー販売のウエシマコーヒーフーズ(神戸市)は、3月から国内で焙煎(ばいせん)したコーヒー豆の輸出を始める。中国でフランチャイズチェーン(FC)展開する飲食店3店のほか、東南アジア・欧米の保養施設のカフェなどに供給する。国内市場の縮小を見据え、5年後に売上高全体に占める海外比率1割を目標とする。同社は「U・COFFEE」ブランドで喫茶店やホテルに販売する業務用商品が売上高の9割強を占めている。

極洋 家庭向け冷食「焼き魚シリーズ」関西でも展開

極洋 家庭向け冷食「焼き魚シリーズ」関西でも展開

水産大手の極洋は家庭向け冷凍食品を拡販する。2014年1月に参入し、関東甲信越で展開していたが、3月から関西地区にエリアを広げる。「焼き魚シリーズ」などの水産物を使った商品で独自性を打ち出し、シニアや単身者の需要を取り込む。価格は実勢200円前後。焼き魚シリーズは「ぶりの照焼き」「さけの塩焼き」「さわらの旨み醤油焼き」など4種類をそろえる。

コーヒー1年ぶり安値 15年は生産への影響は軽微

コーヒー1年ぶり安値  15年は生産への影響は軽微

コーヒーの国際価格が1年ぶりの安値を付けた。レギュラーコーヒーに使う「アラピカ種」の指標となるニューヨーク先物価格は、現在1㍀当たり150㌣台で推移している。世界生産の4割を占めるブラジルの大干ばつで、生産減の懸念が強まった2014年と異なり、15年は生産量が大幅には落ち込まないとの見方から、価格は下落基調にある。14年は高温・乾燥になったことを受け、1月中旬から3月上旬にかけて国際価格が上昇、3月に200㌣台に乗せていた。15年も少雨の傾向だが散発的な降雨はあり、国際需給に影響を与えるほどの被害にはならない見込みだ。

新潟産米 近く米国へ輸出開始 長岡・野上米穀

新潟産米 近く米国へ輸出開始  長岡・ 野上米穀

コメ卸の野上米穀(新潟県長岡市)は、新潟産米の輸出を拡大する。同社は現在食品商社を通じて新潟産米を欧州を中心に販売しており、米国での販売も近く開始する。2015年度は前年度より6割強多い50㌧の輸出を計画する。コメ輸出はアジア向けが主流だが、ブランド力を生かし欧米へも売り込む。

コメは全国農業協同組合連合会(全農)を通じて仕入れる。15年度は輸出用として新潟産コシヒカリ20㌧、早稲(わせ)品種の「ゆきん子舞」を30㌧仕入れる予定。13年度には全農を通さずに5㌧を仕入れて輸出したが、14年度から全農を通じた仕入れ方法に変えた。14年度の輸出はゆきん子舞30㌧。

ホットランドが熊本でタコを完全養殖

ホットランドが熊本でタコを完全養殖

たこ焼き店「築地銀だこ」を展開するホットランドは、タコの完全養殖事業を本格化する。養殖跡地の多い熊本県上天草市と連携し、2015年度中に完全養殖したタコの実用化を目指す。15年度に全使用量の約1割に当たる300㌧のマダコを完全養殖し、同社が関西で運営するたこ焼き店「大釜屋」で使用するタコをすべて上天草市で養殖したタコで賄う考え。このほか、タコの輸入先に現地工場を設けるなどして、安定して大量のタコを調達できるようにする。