ブロッコリー卸価格が5割高 市場への入荷薄で
ブロッコリーの卸価格が高い。東京・大田市場では愛知県産の卸価格(相対取引・中値)の直近5営業日の平均が5㌔当たり2千円程度。前年同期に比べ5割高い。冷え込みで生育が鈍ったことで、市場への入荷量が少ないためだ。
福岡のCTC-LANKA 手軽な備蓄コメ缶を海外販売
備蓄用コメ缶を製造するCTC-LANKA(シーティーシーランカ、福岡県久留米市)は、海外販売を始める。3月中にも中東諸国に輸出し、東南アジア諸国へも販売拡大を目指す。熱湯を注ぐだけで食べられる手軽さが好評で、海外でも受け入れられると判断した。海外展開に備え、約1500万円を投じ、生産能力を3倍に増強した。
同社は福岡県八女市の自社工場で白米の缶詰「レスキュー米」(容量100㌘)などを製造している。熱湯などを注ぐと炊きたての状態を復元できる。イスラムの戒律に沿ったハラル認証を受けたドライカレー味の「スパイスライス」も手掛けている。まずハラル認証製品をイスラム教徒の多いドバイ向けに出荷する。販売地域は他の中東諸国や東南アジアにも順次広げ、現地富裕層の需要を担う。販路は商業施設などに店を構え、こだわりの商品を扱うセレクトショップを想定している。
訪日外国人へ「大阪レストランウィーク」アピール
大阪市内のレストラン計87店舗が地場食材を使った大阪の味を提供する「食の都・大阪レストランウィーク2015」が始まった。これは急増している訪日外国人に向けて、さらに「食い倒れのまち・大阪」をアピールしようというもので、5回目の今年は初めて英語併記のパンフレットを作製し、顧客の取り込みを図る。
パンフレットには、参加している店名やメニュー、予約が必要かなどが英語で記されている。プロ料理人・パティシエ対象のコンテスト「食の都・大阪グランプリ」で優勝・入賞したもので、大阪産の食材を使った和・洋・中華、デザートなど計43種が、考案した料理人のいるそれぞれの店で味わえる。
レストランウィークは大阪商工会議所や大阪府・市で構成する「『食の都・大阪』推進会議」主催で、3月15日まで。
新潟産米 近く米国へ輸出開始 長岡・ 野上米穀
コメ卸の野上米穀(新潟県長岡市)は、新潟産米の輸出を拡大する。同社は現在食品商社を通じて新潟産米を欧州を中心に販売しており、米国での販売も近く開始する。2015年度は前年度より6割強多い50㌧の輸出を計画する。コメ輸出はアジア向けが主流だが、ブランド力を生かし欧米へも売り込む。
コメは全国農業協同組合連合会(全農)を通じて仕入れる。15年度は輸出用として新潟産コシヒカリ20㌧、早稲(わせ)品種の「ゆきん子舞」を30㌧仕入れる予定。13年度には全農を通さずに5㌧を仕入れて輸出したが、14年度から全農を通じた仕入れ方法に変えた。14年度の輸出はゆきん子舞30㌧。