「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

長野市が野生鳥獣狩猟肉の保存冷蔵庫を分散配備

長野市が野生鳥獣狩猟肉の保存冷蔵庫を分散配備

長野市は2015年度にも山あいの地域に5台の冷蔵庫を分散配備し、漁師が捕獲したイノシシやシカの鮮度を保ち、加工処理施設に運べるようにする。このため同市は「いのしか課」を新設し、農作物を荒らす野生鳥獣の捕獲や狩猟肉を使ったジビエ産業振興を一手に担う体制を整える。同市のイノシシなどによる農作物被害額は県内の他地域に比べ多いが、これまで対応が遅れていた。

リンゴの卸価格 平年比で1割高 店頭価格は例年並み

リンゴの卸価格 平年比で1割高 店頭価格は例年並み

リンゴの卸価格が高い。東京・大田市場の卸価格(相対取引・中値)は、青森県産が10㌔当たり3000円強と平年(過去5年の平均)に比べ1割強上昇している。2014年産は見た目が良く、市場の評価が高いことや輸出が好調で、国内の出回りが少な目なことが影響している。青森県によると、14年産リンゴの糖度は例年並みだが、例年より5%ほど重く大きく育ったという。傷が少なく、見た目がいいとの声も多い。ただ、卸価格の上昇は店頭価格には波及していない。都内の量販店では店頭価格は例年並みの1玉150円前後で並ぶケースが多い。

仙台牛 2月からタイに本格輸出 日本食レストラン向け

仙台牛 2月からタイに本格輸出 日本食レストラン向け

宮城県産の高級牛肉、仙台牛のタイ向け輸出が2月から本格化する。仙台市食肉市場を運営する仙台中央食肉卸売市場(仙台市)などの卸売企業がバンコクの日本食レストラン向けに輸出。他の現地飲食店への販路も開拓する。タイではまず日本食レストランを出店するタルゴ・ジャポン(東京都千代田区)に販売する。2月末に開業予定の日本食レストランを「センダイ・ダイニング」と名付け、仙台牛を使った料理を提供する。1月中旬にサーロインやヒレなどの約60㌔の仙台牛を同店向けに輸出する。

仙台市中央食肉卸売市場が畜産農家から仕入れた牛を食肉に加工。食肉卸のマルイ(仙台市)やフーズロイヤル(同)を通じ、センコン物流がタイほかに輸出する。仙台市も牛肉の調達や輸出を支援する。仙台牛は東日本大震災の影響で輸出が止まっていたが、タイ向けの輸出を機に巻き返しを目指す。

ウナギ 今夏も極端な品薄は回避 価格も弱含みか

ウナギ 今夏も極端な品薄は回避  価格も弱含みか

今年の夏はウナギの極端な品薄はなさそうだ。要職に使われる二ホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の漁が2014年11月に始まり、これまでに約10㌧が日本国内の養殖池に入ったもようだ。5年ぶりの高水準だった昨シーズンに比べると1割少ないペースだが、高騰した2年前の2.5倍となる。需要期の夏に向け供給不安は薄れ、価格も弱含みとなる可能性が高い。

ウナギは2010年以降、資源枯渇による不漁が続き、活ウナギの卸価格は以前の2倍の1㌔6000円ぜんごに高騰した。そうした経緯から、環境省などから二ホンウナギは絶滅危惧種に指定されたものの、昨シーズンは漁が急回復し、足元はピークより3~4割安い。

マクドナルド41年ぶり営業赤字 期限切れ肉で客離れ

マクドナルド41年ぶり営業赤字 期限切れ肉で客離れ

日本マクドナルドホールディングス(HD)が2月5日発表した2014年12月期連結決算は、当期損益が218億円の赤字(13年12月期は51億円の黒字)に転落した。最終赤字は03年以来11年ぶり。本業のもうけを示す営業損益も67億円の赤字となった。営業赤字は1973年以来41年ぶり。売上高は前期比14.6%減の2223億円にとどまった。

14年夏に発覚した中国の取引先工場「上海福喜食品」の期限切れ肉使用問題で、客離れが進み大きく響いた。発覚後、歯止めの利かない売り上げ減少傾向が毎月続き、これによって失った信頼回復は容易ではないことを如実に示した。年度が変わっても、同社の業績には立ち直り傾向はみえない。反対に年明け以降、相次いで発覚した異物混入で、さらに混迷の度を深めている。15年1月の既存店売上高は前年同月比38.6%減となり、減少率は01年の上場以来、過去最大に達している。

輸入サバ卸値1~2割安 ノルウェー産漁獲枠増で

輸入サバ卸値1~2割安 ノルウェー産漁獲枠増で

輸入サバが安い。日本国内市場で大きな比重を占めるノルウェー産の国内卸値は1㌔220~230円で、前年同期比1~2割安い。ノルウェーでは資源回復で漁獲枠が増え、14年の水揚げが約7割増となった。そうした事情もあり、2014年11~12月の日本の輸入量が前年同期比3割増えている。ノルウェー産は国内で流通する塩サバの7割を占めるといわれる。ただ、小売店ではノルウェー産の塩サバが2枚400円前後で売られており、価格は大きくは変わっていない。

牛・豚肉など価格上昇 米港湾の労使対立で輸入停滞

牛・豚肉など価格上昇 米港湾の労使対立で輸入停滞

米国西海岸の港湾で続く労使対立の影響が一段と広がっている。牛・豚肉やレモンの輸入が減り、小売店や外食店が代替品の確保に迫られている。食肉では輸入品からの需要シフトで国産品が値上がりするなど、さらに価格が上昇する品目もある。東京食肉市場では豚肉の卸価格の上昇が顕著で、2月4日には1㌔624円(上物)と2週間で3割上がった。2014年2月の月間平均と比べても3割高い。牛枝肉も和牛が年明け以降、2000円を超える水準で推移している。4日は1㌔2126円(A3)と前月比2~3割高くなっている。

カキ卸値3~4割高 岡山生育振るわず 広島採苗不調

カキ卸値3~4割高  岡山生育振るわず  広島採苗不調

カキの卸値が高くなっている。岡山の産地で生育が振るわなかったうえ、広島では今年秋に始まるシーズンの出荷に向けた仕込みの数量が少な目で先高観が強まっている。東京・築地市場のカキ(むき身)の入荷量は前年同期比3割少なく、価格1㌔1400円程度で前年同期比3~4割高い。小売価格も加熱処理用の生ガキが前年比1~3割高の100㌘300~500円で販売されている。

食品大手6社共同配送・物流拠点の共同利用で合意

食品大手6社共同配送・物流拠点の共同利用で合意

味の素、カゴメなど食品大手6社は、常温で保管する商品の共同配送や物流拠点の共同利用をめざすことで合意した。ドライバー不足に対応する。共同配送は年内にも開始する。対象地域など具体的な内容は今後決める。合意したのは味の素、日清オイリオグループ、カゴメ、ミツカン、日清フーズ、ハウス食品グループ本社の6社。

農と食の展示・商談会に首都・関西圏から3000人来場

農と食の展示・商談会に首都・関西圏から3000人来場

埼玉りそな銀行は2月4日、さいたまスーパーアリーナ(さいたまし中央区)で「農と食の展示・商談会2015」を開いた。農業関連ビジネスへの取り組み強化の一環で食材供給基地・埼玉をPRした。会場には首都圏や関西圏を含めた県内外から3000人超の農業生産者・食品製造業、スーパーマーケットやホテル、外食チェーンなどの食品担当関係者らが訪れ、商談に臨んでいた。今回は全国各地の大手スーパーや百貨店を含む、りそなグループの取引先を中心に約60社が来場。累計約1500件の商談が行われ、同500件以上の成約につなげている。