マクドナルド41年ぶり営業赤字 期限切れ肉で客離れ

マクドナルド41年ぶり営業赤字 期限切れ肉で客離れ

日本マクドナルドホールディングス(HD)が2月5日発表した2014年12月期連結決算は、当期損益が218億円の赤字(13年12月期は51億円の黒字)に転落した。最終赤字は03年以来11年ぶり。本業のもうけを示す営業損益も67億円の赤字となった。営業赤字は1973年以来41年ぶり。売上高は前期比14.6%減の2223億円にとどまった。

14年夏に発覚した中国の取引先工場「上海福喜食品」の期限切れ肉使用問題で、客離れが進み大きく響いた。発覚後、歯止めの利かない売り上げ減少傾向が毎月続き、これによって失った信頼回復は容易ではないことを如実に示した。年度が変わっても、同社の業績には立ち直り傾向はみえない。反対に年明け以降、相次いで発覚した異物混入で、さらに混迷の度を深めている。15年1月の既存店売上高は前年同月比38.6%減となり、減少率は01年の上場以来、過去最大に達している。