イオンが15年6月から最大2000店で完全養殖マグロ販売
イオンは卵からふ化させる「完全養殖」のクロマグロの販売に乗り出す。マルハニチロが養殖したマグロを2015年6月から全国のスーパーで販売する。マグロの調達量によるが、最大2000店で売り出したい考え。イオンは大手小売りの中で染工販売することで、完全養殖マグロの普及を後押しする。
神戸のベーカリー、ドンクがアジア出店を積極化
神戸市の大手ベーカリー、ドンクが、富裕層や中間層が増え、パン食が根付きつつあるアジアでの出店を積極化する。2015年2月期は中国や台湾などに3店を開設、来期をメドにベトナムやマレーシアなど未進出国に出店する。12月は上海の日系百貨店にミニクロワッサンの量り売り店「ミニワン」、タイ・バンコクの百貨店に主力のパン店「ドンク」とミニワンも併設店をそれぞれ出す。15年1月に台湾の郊外にある大型モールに台湾初となるカフェ併設型パン店も開く。どの店も食パンやフランスパンなど日本と同様に100品目程度をそろえ、価格はタイで平均80~90円前後と、日本の半額程度に抑える。
高齢者に配慮した収穫作業車 アテックスが刷新
農業機械メーカーのアテックス(愛媛県松山市)は、農作物の収穫に使う高床作業車を5年ぶりに刷新した。自動走行の最低速度を従来機種の半分程度に抑え、高齢者でも使いやすいようにした。高床作業車はガソリンエンジンで動き、土を盛り上げた畝をまたぎながら進む。両輪の間隔を90㌢~1㍍70㌢の範囲で調節でき、様々な幅の畝に対応できる。農家は高床作業車と一緒に畑を移動しながら、収穫したキャベツや、大根、白菜などを作業車の荷台に載せる。新機種は走行速度を4段階で切り替えることができる。価格は税抜き63万5000円で従来機種より2万5000円高い。年間で300~500台の販売を目指す。
マイファーム 東京・名古屋にも直営青果店開設
農業ベンチャーのマイファーム(京都市)は、運営する農業スクール出身の生産者が栽培した農作物を売る青果店「マイファーマー」を多店舗化する。京都市に続き、東京都内と名古屋市にも直営店を開設した。同社は耕作放棄地を活用した農業再生を目指しており、自前で販路を確保してスクール出身者を支援する。
今回新たに、東京世田谷区と名古屋市中区に「マイファーマー」を開設した。店舗面積はいずれも約30平方㍍。無農薬栽培の野菜や果物のほか、自社製造のトマトジュースなど加工食品も販売する。野菜などは重量に応じて価格を決める量り売りを中心として、スーパーなどに比べて1割ほど安くするという。京都市内の1号店を含めて3店合計で年1億円の売り上げを目指す。