京都「日本酒条例サミット」40自治体から首長ら参加
地元産の日本酒や焼酎、ワインでの乾杯を奨励し、消費拡大を促す目的の条例を定めた自治体が集う「日本酒条例サミット」が11月29日、京都市で開かれた。サミット開催は2013年1月に全国で初めて日本酒乾杯条例を施行した京都市が呼びかけ、全国約40自治体などから首長や議員らが参加。参加者が日本酒を通じた地元での取り組みを紹介した。
家庭用のバター 乳業大手に農水省が増産要請
家庭用バターの品薄を受け、農林水産省は11月28日、大手乳業メーカーに対し、クリスマスケーキ向けなどの需要増が見込まれる年末に向け、最大限の供給をするよう要請した。家庭用バターの増産計画を早期に報告するよう求めた。政府は今年度、昨年の生産量の約2割に相当する計1万㌧の業務用バター輸入を決めた。このうち2000㌧がすでに輸入され、11月中に5000㌧、2015年3月までに3000㌧輸入する予定だ。各メーカーには、できるだけ家庭用に振り向けるよう求めた。
バター不足は、原料となる生乳生産量が落ち込んでいるためだ。円安で輸入飼料が高騰し、酪農家が減っているうえ、昨年の猛暑が響いている。生乳は、牛乳向けが優先され、次がチーズや生クリーム用などで、保存できるバター向けは後回しにされる。このためスーパーなどでバターが不足している。
アーサーアグリ 高糖度ミニトマト「植物工場」契約拡大
アーサーアグリ(東京都中央区)は、植物工場事業で契約農家を順次拡大、2015年に14年実績(3億8000万円)の5倍以上となる20億円以上の売り上げを目指す。同社の植物工場は有機培土で栽培した高糖度ミニトマトが主力。糖度が9度と甘いため、一般ミニトマトの2.5倍の高値で販売でき、年間を通して収穫できるのが強み。植物工場を建設しても販路開拓に悩む例が多いが、同社はトマトを全量買い取るのが特徴。
アーサーアグリの植物工場は太陽光利用型で面積1000平方㍍のハウスユニットを基本とし、天井高さが6㍍と高い。ロックウールに栄養液を供給する水耕栽培ではなく、有機培土を使うことで高糖度と濃厚なコクのトマトの栽培を実現した。苗や有機培土をアーサーアグリが供給し、約45日間で収穫が可能。ハウスユニットは約4500万円。