「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

森永乳業 アイスクリーム「パルム」3割増産 5年ぶり

森永乳業 アイスクリーム「パルム」3割増産 5年ぶり

森永乳業は2016年夏に向けて、主力のアイスクリーム製品「パルム」の生産能力を3割引き上げる。約13億円を投じて子会社工場に新ラインを増設する。これにより、16年度の同製品の出荷額を15年度から1割増やす。12月に着工し、16年3月から稼働する予定。同社のアイスクリーム製品の増産は約5年ぶりとなる。

江崎グリコ 初物アーモンド使用の人気チョコ今年も

江崎グリコ 初物アーモンド使用の人気チョコ今年も

江崎グリコは、今年の秋に収穫したアーモンドを使用したチョコレート「アーモンドピーク」「アーモンドピーククリアクリスプ」を11月10日から全国で数量限定で発売する(価格はオープン)。
米国カリフォルニア州では干ばつのため、アーモンドの生産量が減っている。世界的にアーモンドの確保が厳しくなる中、同社では自社農園100%のアーモンド加工業者を通じて、今年の初物アーモンドを入手した。初物「アーモンドピーク」は11月末ころ販売終了予定。

日本海の冬の味覚、北陸などでズワイガニ漁解禁

日本海の冬の味覚、北陸などでズワイガニ漁解禁

冬の味覚・ズワイガニ漁が11月6日、富山県以西、島根県に至る日本海で解禁された。北陸、近畿、山陰の各港から出た底引き網漁船が深夜、日付が変わるとともに操業を始め、脚を広げると約60㌢の雄、40㌢前後の雌が次々に甲板に引き揚げられ、各港ともまずまずの出足となった。
このうち、福井で水揚げされるズワイガニは通称、越前ガニと呼ばれ人気が高いが、今季から品質の良いものには「極」のブランドのタグを付け販売。地域の名産品ブランドとして訴求していくことになっている。漁期は雌が12月末、雄が2016年3月20日まで。

キャベツ・レタス・ハクサイ・ダイコン値下がり

キャベツ・レタス・ハクサイ・ダイコン値下がり

野菜の小売価格が下がっている。農林水産省が11月4日発表した食品価格動向調査(10月26~28日)は、調査対象5品目のうち4品目が前週に比べ値下がりした。
キャベツは前週比16%安の1㌔236円、レタスも17%安の同604円。いずれも2週続けての値下がりとなった。ただ、これでも平年比ではキャベツで37%高、レタスも14%高の水準にある。
このほか、ハクサイは前週比12%安の1㌔217円、ダイコンも9%安の同167円だった。トマトは前週と同じ1㌔827円。

北海道でパプリカ栽培 富士電機などが植物工場

北海道でパプリカ栽培 富士電機などが植物工場

富士電機、清水建設、ウシオ電機は農業法人、北海道サラダパプリカ(北海道釧路市)に出資し、パプリカの栽培を始める。約3万平方㍍の土地に苗を促成する照明や空調を備えた植物工場を建設。2016年夏に初出荷する。北海道のほか首都圏のレストランなどへ販売し、20年に年産600㌧を目指す。現在はパプリカの国内消費のうち、9割を韓国やオランダからの輸入品が占めている。

住友化学 コメの生産・販売に乗り出す 業務用で拡大

住友化学 コメの生産・販売に乗り出す 業務用で拡大へ

住友化学がコメの生産・販売に乗り出した。今年は東北から九州の全国二十数カ所、約200㌶で栽培している。目標は通常のコシヒカリに比べ2割以上の収量を確保すること。農薬や肥料などを総合的に提案できる強みを生かして耕作面積を広げ、業務用を中心に販路を確保していく考えだ。
同社は昨年、農業ベンチャーからコメ品種に関する資産を取得した。コメの生産・販売は今年が実質的に初年度となる。2016年には生産を委託する面積を1000㌶に拡大する計画。外食やコンビニエンスストアなど販売先の確保に向けた取り組みも進めている。
住友化学は全国7カ所にある農業法人の運営に関わる。グループ会社が委託生産先からコメを買い取り、販売先も確保する。

百貨店でコメ量り売り 神明HD まず阪急うめだ本店で

百貨店でコメ量り売り 神明HD まず阪急うめだ本店で

コメ卸最大手の神明ホールディング(神戸市)はコメを量り売りする直営店の展開を始める。味や香りに特徴があるブランド米をそろえ、産地や栄養価に詳しい販売員が接客する。都心の百貨店を中心に3年で50店に増やし、シニアや訪日客の需要を開拓する。11月1日に阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店(大阪市北区)に「米処四代目 益屋」の1号店を開く。続いて、阪急百貨店大井食品館(東京都品川区)にも出し、2016年3月期中に首都圏や関西で計10店に増やす計画だ。

キッツ 16年度に魚養殖プラントを事業化

キッツ 16年度に魚養殖プラントを事業化

キッツ(千葉市美浜区)は、2016年度に魚養殖プラントの事業化に乗り出す。工業用バルブや流体制御機器で培った水浄化技術を活用。閉鎖循環型の陸上養殖システムを市場投入する。
同システムは天候を問わない安定生産などが可能。同社はEPC(設計・調達・建設)から運営、コンサルティングまで一貫したエンジニアリングサービスを武器に市場開拓する。同事業で早期に売上高20億円を目指す。
キッツは2012年6月からグループの水関連技術が製品・サービスを結集させ、水の循環技術などを開発してきた。ここで得た知見をもとに、陸上の工場などで魚を養殖する閉鎖型システムを独自に完成させた。
13年には実証実験としてタイで稚エビ、日本でヒラメの要職を開始。15年3月から茅野工場(長野県茅野市)内に養殖プラントを整備し、マダイを養殖している。

ノンアルビール訴訟 サントリーの主張棄却 アサヒ勝訴

ノンアルビール訴訟 サントリーの主張棄却 アサヒ勝訴

ノンアルコールビールを巡る特許を侵害されたとして、サントリーホールディングスがアサヒビールに、アサヒの主力製品「ドライゼロ」の製品や販売の差し止めを求めた訴訟の判決が10月29日、東京地裁であった。その結果、サントリーの特許の内容に進歩性は全くなく、無効にされるべきだと判断し、サントリーの主張は棄却された。

ハウス食品「CoCo壱番屋」 TOB実施し連結子会社化

ハウス食品「CoCo壱番屋」TOB実施し連結子会社化

ハウス食品グループ本社は10月30日、カレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)を、株式の公開買い付け(TOB)を実施し、約301億円を投じ連結子会社化すると発表した。出資比率を現在の19.55%から51%にする。新メニューの開発力を上げるほか、原材料費の削減も進める。
ハウス食品の浦上博史社長は「連携して、日本のカレー文化を世界に広げる」と海外事業を強化する方針を明らかにした。
壱番屋は1978年創業。カレー以外の業態も含め、2015年9月末で国内1259店、海外147店を運営。ハウスは壱番屋で使うカレーのルーなどを供給していた。