サンマ卸値3割安 8~9月水揚げは前年比4割増
サンマが安い。東京・築地市場の卸値は1㌔当たり300~400円と前年同期に比べ3割安い。海水温の低下で漁場の南下が早く、水揚げ量が前年より大幅に増えた。7月は過去最低水準の不漁だったが、8月から夜間に集魚灯を使って操業する棒受け網漁が始まり、水揚げ量が増えた。8~9月の全国の水揚げ量は、不漁だった前年に比べ4割多い。その結果、スーパーでは1尾98円で特売されることがおおくなった。
JA・みずほ 農産物輸出へ基金 中東向け総額500億円
農林中央金庫などJAグループは農産物の中東向け輸出を増やすために、今年度中にみずほ銀行と組んで、総額500億円のファンドを設立する。現地に野菜や果物を貯蔵する冷蔵・冷凍倉庫を設置するなど、日本の農産物が受け入れられやすいようにインフラを整備する。中東向けを第1号とし、欧州やアジアでも展開し、政府が掲げる農産物輸出拡大目標の達成につなげる。
サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など6カ国向けの輸出額は、現在まだ極めて少なく、清涼飲料水など年70億円程度にとどまる。ファンドには農林中金とみずほ銀行が自己資金を出すほか、国内の投資家からも出資を募る。