J2ネット・FLSが日・イで石鹸づくりで障害者の就労支援
邦人ボランティア団体、J2ネットはインドネシアと日本で、障害者の就職支援を行う非政府組織(NGO)フルライフサポート(FLS)と協力し、手作り石鹸の製作・販売を通じた障害者の就労支援計画を進めている。両団体が互いの得意分野を生かして長期的に継続可能な支援をする試みだ。(以下、じゃかるた新聞に紹介された要旨を記す。)
手作り石鹸の販売を通してJ2ネットの奨学金支給活動に参加していた福崎令奈さんは、FLSの松田千恵子代表と意気投合し就労支援計画を立ち上げた。J2ネットの堀芳美さんの紹介で、精神・身体障害児の教育・リハビリテーションを行うNGOの障害児童育成財団(YPAC)の利用者に対し、J2ネットが石鹸づくりを指導し、FLSが就労支援体制の構築・トレーニングを担当することを決めた。
J2ネットのメンバーのほとんどは駐在員夫人たちで入れ替わりガ激しく、支援を継続することが難しく大きな課題だった。だが、FLSと連携することで継続可能となる。FLSは材料費などを先行投資し、石鹸販売の利益から製作者への給料を支給。仮に赤字になったとしても、FLSの他事業からの収入で補えるという。FLSにとっても障害者の就労支援が拡大するメリットがある。
数週間後には参加者の中からリーダーを決め、組織体制をつくる。その後、日本へ帰国した福崎さんから引き継いだJ2ネットメンバーの清水おり恵さんと田熊明子さんの指導者の下、石鹸づくりをトレーニングし、ジャカルタ日本祭りなどでの販売を目指すという。
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大阪で日・イ国交樹立55周年記念しバリ舞踊・音楽公演
大阪で日・イ国交樹立55周年記念しバリ舞踊・音楽公演
日本・インドネシア国交樹立55周年の記念イベント、「ワンダフル・ジュンブラナ・バリ・オブ・インドネシア」と題したバリ州ジュンブラナ県のバリ舞踊・音楽公演が4月30日、午後6時~同8時まで2時間にわたり、大阪市天王寺区の大阪国際交流センター・大ホールで開催された。会場は中高年者を中心に、ホール満杯の1000人を超える観客であふれた。
バレンガンジュールパレードでオープニング。在大阪インドネシア共和国総領事、イブヌ・ハディ氏のあいさつ、橋下徹・大阪市長のあいさつ(代読)の後、二部構成で行われた。
第一部はゲストとして招かれ特別出演したパシール・ビンタングループ、女性6名によるアンクルン竹製伝統楽器による演奏。様々な竹資源が豊富なインドネシアならではの楽器だ。木管風に組まれた竹をはじめ、いろいろな竹製の伝統楽器による素朴な音感が曲目と相まって、ノスタルジックな雰囲気を醸し出していた。「ふるさと」「赤とんぼ」「われは海の子」などの日本の子供の歌のメドレー、インドネシアの子供の歌のメドレー、そして沖縄の「島唄」、「千の風になって」、さらにインドネシアの歌、数曲が演奏された。
第二部はジュンブラナ県舞踊団による公演。クンバンヨワナ舞踊、サトリアニンストリ舞踊、タブークレアシ舞踊、プトペンガントリアンガ舞踊、ジェジョゲダン舞踊の演目で、終盤は演者が数人の観客を舞台上に上げ、手拍子に合わせ即興の手振りで踊るなど観客と舞台が一体化し、会場は大きな盛り上がりをみせた。
今回のジュンブラナ県のバリ舞踊・音楽公演は、在大阪インドネシア共和国総領事館が主催、バリ州ジュンブラナ県および公益財団法人 大阪国際交流センターが共催、ガルーダ・インドネシア航空会社の後援で行われ、バリ州ジュンブラナ県の素晴らしさを強くアピールした。