「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

日本 カンボジアの広域病院整備に211億円の円借款供与

日本政府は、カンボジアの広域病院整備に総額211億400万円を限度とする円借款を供与する。シェムリアップ州およびコンポンチャム州で、州病院を高度医療の提供が可能な広域病院に格上げするために、必要な医療施設および医療機材を整備する。これにより、地方における高度医療へのアクセス改善を図り、首都プノンペンと地方の医療格差是正および地域住民の健康増進に寄与する。

日ロサケ・マス交渉 漁獲量24年は前年並みで妥結 水産庁

水産庁は3月14日、日本の排他的経済水域(EEZ)内のサケとマスの漁獲量を決める日本とロシアの漁獲交渉が妥結したと発表した。いずれも前年並みで、漁獲枠は2,050トン、日本の漁業者が2024年に支払う協力金はおよそ1.8億〜3億円。
日本の水産庁、外務省とロシアの連邦漁業庁などが3月11日からオンライン協議していた。妥結したことで、4月の解禁日に漁が開始される見通し。

日本とバングラデシュ EPA交渉開始決定 林官房長官発表 

林芳正官房長官は3月12日、日本とバングラデシュの両政府が経済連携協定(EPA)の交渉開始を決定したと発表した。両政府は早期に第一回の交渉会合を開くことを目指す。
EPAに向けて、日本企業からはバングラデシュ側が高関税を維持している物品の関税削減・撤廃やルール整備の強い要望がある。また、バングラデシュ側には現在、同国が「後発発展途上国(LDC)」ということで、先進国に輸出する際、ほとんど関税がかかっていないが、2026年にその対象国から外れる予定。外れると、同国の主要産品の繊維銭品などで関税がかかるケースがあり、EPAで関税引き上げの影響を抑えたい思惑がある。

グロッシIAEA事務局長 処理水放出「最後の一滴まで関与」

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は3月12日、林芳正官房長官との首相官邸ので面会で、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出をめぐり協議した。この中で、グロッシ氏は「処理水の最後の一滴が放出されるまで、IAEAとして関与していく」と語った。

日本 ユニセフ連携の人道支援でミャンマーに6.9億円拠出

日本政府は、ユニセフ連携の人道支援でミャンマーに6.9億円を無償資金協力する。ミャンマーでは2021年2月の国軍によるクーデター以降、現在までに約245万人の国内避難民発生し、長期化する紛争下で厳しい環境に置かれている。こうした避難民に対する人道支援が引き続き喫緊の課題となっている。
こうした事態を受け、ユニセフとの連携のもと、社会的に弱い立場にある子どもや女性等を中心とした国内避難民を対象に、生活基盤改善の支援等に充てられる。

日本 バングラにミャンマー避難民の緊急支援に8億円

日本政府はバングラデシュに対し、「コックスバザール島およびバシャンチャール島のミャンマーからの避難民のための緊急食料支援および災害リスク軽減計画」に8億円の無償資金協力する。
バングラデシュでは、ミャンマーから逃れてきた96万人を超える避難民が、生活のほぼすべてを国際社会からの人道支援に依存せざるを得ない状況で生活している。

日本 インドに9件・総額2,322億円の円借款 貨物鉄道など

日本政府はインドに対し9件、総額2,322億900万円を限度とする円借款を供与する。主な案件はタミルナドゥ州チェンナイ周辺の環状道路建設計画(フェーズ2)に供与限度額498億4,700万円、デリー〜ムンバイ間のグジャラート州、ラジャスタン州およびハリヤナ州の優先整備区間の貨物専用鉄道建設計画(フェーズ1)(第五期)に供与限度額400億円、アッサム州ドゥプリとメガラヤ州プルバリを結ぶ橋梁(総延長約20km)をブラマプトラ川に建設する計画に供与限度額345億3,700万円など。

OECD インドネシアの加盟協議を開始 東南アジア初

経済協力開発機構(OECD)は2月20日、インドネシアと加盟に向けた競技を始めると発表した。今後は貿易や投資、ガバナンスなど様々な分野の政策や慣習をOECD基準に合致させるためのロードマップが定められる。実現すれば東南アジアからは初の加盟となる。
OECD加盟国は米欧の先進国を中心に38カ国で、アジアからは日本と韓国が加盟している。税制など国際的なルールの議論や経済統計の作成、政策提言などを担ってきた。ただ近年は、中国など非加盟国の存在感が増すにつれて影響力の低下が懸念されている。