「介護」カテゴリーアーカイブ

25年の認知症行方不明者1万7,345人 警察庁

警察庁のまとめによると、認知症やその疑いがあり、2025年に全国の警察に届け出があった行方不明者が1万7,345人に上ったことが6月25日、分かった。2024年から776人減少したが、引き続き認知和尚行方不明者数は高水準にある。
同庁は認知症行方不明者について、早期発見、保護のため、位置情報を取得できる全地球測位システム(GPS)機器の利用が重要、と家族らに呼びかけている。ちなみに、2025年に所在や死亡が確認された認知症不明者1万6,729人のうち、GPS機器などが活用されたケースは139人、そのうち84.9%にあたる118人は届け出が受理された当日に発見されている。

改正介護保険法が成立 過疎地で基準緩和

改正介護保険法が6月19日、参院本会議で可決、成立した。これは中山間地域など人口過疎地域で介護サービスを維持するため、新たな仕組みを導入するもの。介護事業者の人員配置基準を緩め、それでもサービスの提供が難しい場合に、市町村の事業として実施できるようにすることが柱。
構成等同省は今後、基準や対象地域などについて議論し、2027年度の導入をめざす。
改正介護保険法は、自民党、日本維新の会、立憲民主党、国民民主党、公明党、参政党、日本保守党、チームみらいなどが賛成した。

介護認定 28年度からデジタル化, 手続き日数短縮

厚生労働省は2028年度までに、介護が必要な人を自治体が認定する手続きについて、デジタル化する方針だ。要介護者および家族にとって朗報だ。
医師がつくる書類のやり取りを郵送からオンラインシステムに切り替えるなどして、手続きにかかる日数を最大で6〜8日程度短縮する。

政府 外国人の「育成就労」でタイと協力覚書

出入国在留管理庁は6月4日、外国人の技能実習に代わり2027年4月に始まる就労制度「育成就労」について、日本がタイ政府と協力覚書を交わしたと発表した。日本とタイで協力し、技能実習運用時に見られた、高額な手数料を徴収するといった不正な仲介業者を排除する。
新たな育成就労制度を巡り、人材を送り出す側の国と覚書を結ぶのは初めて。政府は育成就労の外国人に関し、同様の協力覚書を結んだ国からのみ受け入れる方針。2026年度中に他の国とも覚書を交わす予定。

外国人の在留手数料引き上げ, 改正入管法成立

外国人の在留審査にかかる手数料の上限を大幅に引き上げる改正入管難民法が5月29日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。立憲民主党や共産党は「「外国人住民や難民申請者に加重な負担を課し、排除を強める」などとして反対した。
出入国在留管理庁は今後、在留期間に応じた手数料の金額を政令で定め、年度内に実施する。在留審査にかかる手数料の上限は、現行法では一律に1万円。改正法では①在留資格の更新や変更は10万円②永住許可は30万円に引き上げる。
実際に徴収する手数料の金額は今後気埋める。①は現行の6,000円から、在留資格に応じて1万〜7万円程度に、②は現行の1万円から20万円程度に引き上げられる見通しだ。

厚労省 訪問介護の”出張所”開設を後押し

厚生労働省は、過疎地や離島の介護サービス維持に向け、通常の訪問介護の事業所よりも少ない職員で運営できる出張所(サテライト)の開設を後押しする。美品購入や移動にかかる経費を補助する。
訪問介護の事業所を新たに開設するには通常、常勤に換算して1カ所で2.5人以上の訪問介護員を配置する必要がある。これに対し、出張所であれば本体の事業所と合計で2.5人以上を配置すればよい。本体との一体運営などが要件となる。

高齢者の「孤独死保険」支払い10年で4倍に

入居する単身高齢者が孤独死した場合などに家賃収入などを補償する「孤独死保険」の契約が増えている。日本少額短期保険協会などの調査によると、孤独死保険の支払い実績は2024年度までの10年で約4倍に増えた。
孤独死保険は、賃貸住宅で孤独死が発生した際、大家が負担する特殊清掃費や遺品処分代、家賃損失などを補償するもの。
単身高齢者が賃貸住宅の入居を断られる例が相次ぐ中、自治体が大家の保険料を肩代わりして入居を促す動きも出てきている。

25年度「医療・福祉事業」倒産 最多の478件

東京商工リサーチのまとめによると、医療機関や介護事業者の倒産が急増している。2025年度は金融危機、リーマン・ショック時(2009年度154件)を大幅に上回る478件に上り、最多を記録した。2023年度の350件、2024年度の436件に続き3年連続で過去最多を更新した。
2025年の478件のうち、老人福祉・介護事業が182件、次いで療術業が108件、障害者福祉事業が54件、児童福祉事業が44件、一般診療所32件、歯科診療所31件と続いている。
従業員数別では、5名未満が345件(構成比72.1%)に上った。次いで5名以上10名未満が72件(同15.0%)で、小・零細規模の事業者の倒産が大半を占めている。

理研など 脳細胞若返らせ認知機能改善

理化学研究所などの研究チームは、アルツハイマー病を発症させたマウスの脳を若返らせ、病気の原因物質「アミロイドベータ(β)」を減らすことができたと発表した。既存薬のように病気の進行を遅らせるだけでなく、症状を改善させる新薬の開発が期待できるという。この成果論文は国際科学誌に掲載された。
研究チームはマウスの胎児で強く働く遺伝子を活性化させる一方、老化細胞に特徴的な別の遺伝子の働きは抑える人工遺伝子をつくった。
アルツ内マー病のマウスを使い、この人工遺伝子を脳に注入した場合と、しなかった場合で、迷路でゴールに達するまでの時間と移動距離を比較した。。その結果、前者は後者に比べて時間、距離とも短く、認知機能や短期記憶が回復していることが確認できた。人工遺伝子を投与したマウスでは、新しい神経が増え、それに伴いアミロイドβは減少、12週間後には約半分になっていた。

”スポット”保育士 雇用4.6% こども家庭庁調査

こども家庭庁が行った、短時間や単発で働く”スポットワーク”の保育士を巡る初の実態調査の結果、全国約1万の保育施設の4.6%が雇用していたことが分かった。
調査は2025年10〜11月、スポット保育士の雇用状況や担当業務などを確認するため、全国の保育所や認定こども園などの約8万の保育施設と全自治体を対象に行われ、9,854施設と917自治体から回答を得た。
過去1年間にスポット保育士を雇用したことがあると回答した施設は4.6%だった。雇用した施設からは「毎回初めて勤務する人が多く、子どもと関係を築きにくい」「ふだんとは違う職員がいることで、保護者に不信感を与えてしまう」などの課題が指摘された。
雇用した施設に複数回答で理由を尋ねたところ「保育業務に必要な人員確保」が56.7%だ最多となった。以下、「より手厚い配置にするため」が41.7%、「従業員の急な欠勤対応」が39.7%で続いた。担当させたのはクラス担任以外の保育や清掃、片付けなどのヒジョ的業務が目立った。
スポット保育士は、子どもとの関係性などへの懸念から活用に消極的な施設が多い一方、人手不足で頼らざるを得ない施設がある実情も浮き彫りとなった。