菱熱工業 野菜工場事業に参入 福井で直営工場
少量多品種の葉物野菜の栽培代行サービス
冷熱エンジニアリングの菱熱工業(東京都大田区)は、6月から少量多品種に対応した葉物野菜の栽培代行サービスを始める。飲食業界の個人経営レストランなどにみられる外来品種や地域特産品といった希少野菜の需要に応えるもので、栽培代行は主に本社のラボ施設で手掛ける。
温度や湿度、照度などを制御した水耕栽培により、30~40日で葉物野菜を育成できる。エディブルフラワー(食用花)をはじめ、珍しい品種の栽培を想定し、顧客の細かい注文にも応じるという。価格は品種に関係なく、30株の栽培で30万円程度の見込み。
菱熱工業は野菜工場事業に参入し、5月に福井県で直営工場を稼働した。今回の栽培代行とともに、野菜工場の運営ノウハウを提供するサービスも始め、飲食や食品業界などに野菜工場を普及させる。栽培代行や野菜工場建設などの事業全体で、3年後をメドに10億円の売上高を目指す。