農産物不作リスクに保険 損保ジャパン・三井住友

農産物不作リスクに保険  損保ジャパン・三井住友

 損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険は農業の不作リスクに備える保険の開発で、収穫予測技術を持つJSOL(東京都中央区)と提携する。まず年度内にもJSOLの収穫予測が外れた場合に生じる損失を保険でカバーするサービスの提供を目指す。自然災害による不測の損失を減らすことで、農家や関連産業の利益率の向上につなげる。

 JSOLはNTTデータと日本総合研究所が折半出資するIT企業。ビッグデータの活用で、収穫に最適な日と収穫量を90%以上の精度で予測できる技術を持つ。正確に収穫を予測できれば、効率的な人員確保や需給予想が可能になる。現在JSOLは主に大規模な農業生産法人や食品メーカーに、この技術を無償で提供しているが、将来的には使用料をとる考えだ。