月別アーカイブ: 2014年7月

大阪観光局が外国人向け無料Wi-Fi 7/9からサービス開始

大阪観光局が外国人向け無料Wi-Fi 7/9からサービス開始

 大阪府市や経済団体が出資する大阪観光局は7月9日、外国人向けの無料公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を使って大阪市内の飲食店情報を得た場合、飲食料金を割り引くことなどのサービスを始めた。このサービスにはキタ、ミナミ、天王寺の飲食店など15店が参加している。

 Wi-Fiにより店舗情報を4カ国語で配信、スマートフォン(スマホ)などで接続し、専用コードを店で示すと飲み物1杯が無料になるなど特典がある。会計時に割引券が当たるゲームにも参加できる。地図検索サイトのナビタイムジャパン(‘東京都港区)と連携し、府内全域のWi-Fiスポットまでを英語で案内するスマホ向けサービスも始めた。府内の24市町村とも連携を協議しており、観光案内所がある自治体でWi-Fiサービスを早ければ年度内に始める。

 大阪観光局は府を訪れる外国人旅行者数を、今年は320万人に増やす目標を掲げている。きめ細かいサービス向上などを通じて達成を目指す。

 

近畿の14年度の実質成長率は0.9% 日本総研

近畿の14年度の実質成長率は0.9% 日本総研

 日本総合研究所は7月9日、近畿2府4県の域内総生産の実質成長率が2014年度、15年度とも0.9%になるとの予測を発表した。13年12月時点の予測と比べると0.1~0.2ポイント高い。ただ、人手不足などの供給面での制約が関西では深刻になりつつあり、15年度は全国の成長率(1.1%)と比べると伸びが鈍る。

 消費増税による個人消費の落ち込みが想定を下回り、企業の設備投資が上向いているのを踏まえ、成長率見通しを上方修正した。予測には15年度の消費税率の再引き上げを織り込んだ。

アナゴの卸値が25%下落 1㌔1500円程度に

アナゴの卸値が25%下落1㌔1500円程度に

 東京・築地市場でのアナゴの卸値は1㌔当たり1500円程度と1カ月前に比べ25%下落した。供給量が少なく高値が続いていたが、海水温の上昇で水揚げが増えたことを反映した。

 アナゴは宮城沖や東京湾、長崎・対馬が国内の産地。例年ゴールデンウイーク明けから供給量が増え、価格は下がる傾向にある。6月初旬まで宮城沖などの水温が低く水揚げが増えず、卸値が1㌔当たり2000円超で推移していた。

神戸ビーフのEU向け初輸出開始 まず33頭分

神戸ビーフのEU向け初輸出開始まず33頭分

 高級和牛「神戸ビーフ」の欧州連合(EU)への初輸出が始まった。エスフーズなどがまず計33頭分を空輸で順次出荷し、今後は毎月約50頭分を出荷する見通し。神戸ビーフは、すでに米国とアジアには輸出しているが、今後は欧州でブランド浸透を目指す。

 まずフランス、ドイツなど6カ国の卸8店、レストランなど3店で販売。価格は日本の1.5~2倍となる。神戸市では8日、モナコのジラウディ社のエルミーニョ・ジラウディ会長を招き、出発式が執り行われた。

高値から一変、今年は手が届くウナギ 生産量は4倍

高値から一変、今年は手が届くウナギ生産量は4倍

 高値が続いていたウナギの蒲焼きが数年ぶりに値下がりしている。2013年の冬から稚魚(‘シラスウナギ)の漁獲量が一時的に回復して状況が一変、ここ数年、稚魚の不漁が深刻化して生産量が減り、日本のほか中国や台湾を含む東アジア一帯の生産量は昨年のほぼ4倍に増える見込みだ。

 加工されて供給量が増えるのは秋以降だが、東京・築地市場(中央区)では「夏までに在庫を減らしたい輸入業者の処分売りが相次いでいる」と卸会社。予想よりも早く相場が下がり、同市場の7月上旬の中国産かば焼きの卸値は1㌔当たり2500~3000円。過去最高の水準だった昨年同期より3~4割安い。しばらくはウナギがお手ごろ価格で食べられそうだ。

兵庫県が4㌶超の農地の転用許可など権限委譲求める

兵庫県が4㌶超の農地の転用許可など権限委譲求める

 兵庫県は国からの権限委譲について74項目を内閣府に提案する。地方分権改革に伴い規制緩和や権限委譲の具体案を政府が7月15日まで募る「提案募集方式」に対応、ハローワークの運営や、現在は大臣許可が必要な4㌶を超える農地転用を移すことなどを求める。総合的な施策や地域の実情に応じた取り組みが可能となるほか、事務を簡素化・効率化でき、現段階で県が対応できる項目を幅広く選んだ。

コメ国際価格が反発 タイ軍事政権の在庫販売停止で

コメ国際価格が反発タイ軍事政権の在庫販売停止で

 コメの国際価格が反発した。指標となるタイの輸出価格は現在1㌧当たり450㌦程度で軍事クーデターが起きる前の5月中旬と比べ約5%高い。軍事政権は品質調査などのため政府在庫の販売を止めている。日本の輸入にも影響しそうだ。

   タイの貿易取引委員会が発表する価格(長粒種1級)は2013年前半は600㌦台後半だったが、コメの実質的な高値買い取り制度の見直しの動きが出た同年夏以降、急落した。前政権は在庫の処分売りを急いだため、5月中旬には4割安い430㌦台となり、08年1月以来の安値を付けた。

橋下市長が経済界に統合型リゾート誘致に協力求める

橋下市長が経済界に統合型リゾート誘致に協力求める

 大阪市の橋下徹市長は7月7日、大阪府と関西経済3団体が開いた意見交換会で「府市は2020年までの統合型リゾート(IR)の大阪開業で一致しているが、経済界は足並みが揃っていない。ぜひ協力してもらいたい」と経済界に呼びかけた。これに対し、関西経済連合会の森詳介会長(関西電力会長)は「IR誘致には賛成で、どんな施設がふさわしいか一緒に議論したい」と答えた。

近畿倒産件数8.3%増 6カ月ぶり増加 東京商工リサーチ

近畿倒産件数8.3%増 6カ月ぶり増加 東京商工リサーチ

 東京商工リサーチ関西支社が7月7日発表した近畿2府4県の6月の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は234件と、前年同月比8.3%増加した。増加は6カ月ぶり。同社は「人手不足や燃料費の高騰が収益を圧迫し、中小零細企業の倒産が目立った」と分析している。

 1~6月の倒産件数は前年同期比8.0%減の1282件で、1~6月としては1991年(984件)以来、23年ぶりの少なさだった。

長崎市の8100万年前の地層からよろい竜の化石

長崎市の8100万年前の地層からよろい竜の化石

 福井県立恐竜博物館(同県勝山市)と長崎市教育委員会の共同研究チームは7月7日、長崎市にある約8100万年前の白亜紀後期の地層から、よろい竜の歯の化石1つと、肉食恐竜の歯の化石2つを発見したと発表した。よろい竜の化石が見つかるのは、長崎県で初めて。

 よろい竜は4本足で歩き、背部から尾にかけて骨の装甲を持つ草食恐竜で、白亜紀の北半球を中心に栄えた。恐竜博物館によると、国内ではこれまで、足跡を含めて北海道、富山県、兵庫県、熊本県の計4カ所で化石が見つかっている。

 よろい竜の歯は幅約10㍉、高さ約9㍉の薄くて幅広い形。植物を食べるため前後に突起がある。歯だけで全体の大きさや種類まで絞り込むのは難しいという。肉食恐竜の歯は幅約7㍉、高さ約14㍉と、幅約5.5㍉、高さ約7㍉。