「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

京大 iPS細胞から精子, 卵子のもと大量作製成功, 医療応用

京都大学高等研究院の斎藤通紀教授らのグループは5月21日、ヒトのiPS細胞から卵子、精子のもとになる細胞を大量につくり出す方法を開発したと発表した。これにより、将来的に不妊治療など医療への応用が期待される。
グループはヒトのiPS細胞から生殖細胞のもとになる細胞をつくり、さらに卵子のもとになる「卵原細胞」に変化させる方法を開発しているが、できる細胞の数が少ないことが課題だった。今回グループは、様々な細胞の分化を助ける働きをする「BMP」というタンパク質を加えて培養したところ、課題だった「卵原細胞」を大量に作製することに成功したという。細胞の数は4カ月の培養期間でおよそ100億倍に増えた。また、同じ方法で精子のもとになる細胞も大量に作製することができたとしている。

京都・嵐山で「三船祭」雅楽や舞で平安貴族の船遊び再現

京都・嵐山で5月19日、平安貴族の船遊びを再現した車折神社(所在地:京都市右京区)の「三船祭」があった。あいにくの小雨の中だったが、大堰川(おおいがわ、渡月橋上流)に船首を”龍の頭”で華やかに装飾された4隻の船が揃えられ、厳かな雰囲気の中スタート。雅楽が奏でられる中、色鮮やかな装束をまとった子どもらが舞楽を奉納した。御座船では、今年もゲストとして招かれたは着物姿の俳優の観月ありささんが、川面に色とりどりの扇子を浮かべる神事「扇流し」を披露した。
三船祭は宇多上皇が行った”舟あそび”を始まりとし、これを模したもの。

東京・浅草 三社祭 真夏の暑さと地元町衆の熱気に包まれ

東京・下町の初夏の風物詩、浅草神社(所在地・東京都台東区)の三社祭が5月18日、列島を覆った暖気で熱中症が警戒視される中、中日を迎えた。44ある地元町会の、みこし約100基が練り歩き、みこしを囲むように見守る沿道の見物客、観光客ら、そして噴き出る汗を拭いながら、みこしを担ぐ法被姿の町会関係者、地元の、子どもみこしを担ぐ子どもたちの熱気に包まれ、一帯は多くの人々で賑わっていた。

ホンダジェット藤野道格氏に名誉の航空賞 米航空学会

米国航空宇宙学会は5月15日、ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を開発した藤野道格氏に「ダニエル・グッゲンハイム賞」を授与した。同賞は航空業界で名高い賞の一つ。これまでの受賞者の中には、世界初の有人動力飛行に成功した米国のライト兄弟の弟の名がある。日本人の受賞は初めて。

京都・葵祭 平安の”雅”「斎王代」ら新緑の都大路を行進

京都三大祭の一つ、葵祭が5月15日、京都市内で行われ、色鮮やかで”雅(みやび)”な平安装束姿のヒロイン「斎王代」ら約500人の行列が、新緑の都大路を歩いた。フタバアオイの葉で飾った武官や女官をはじめ、計40頭の牛馬などでつくる行列は全長約800mに及んだ。行列は京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社を目指す約8kmの道のりを行進した。
葵祭は下鴨、上賀茂両神社の例祭。6世紀の欽明天皇の時代に飢饉や疫病が流行したことを受け、五穀豊穣を祈ったことが始まりとされる。

大阪ー神戸間 西日本初の鉄道150周年 記念列車5/20まで

明治時代、国内初の新橋ー横浜間の鉄道開業の約1年半後、1874年に西日本初となる大阪ー神戸間で開業してから5月11日で150周年を迎えた。この日午前、JR西日本が神戸駅で開催した記念式典では、沿線地域の150年の歴史を紹介する写真などを展示した記念列車が(6両編成)が登場。事前の抽選で選ばれた家族連れなど約150人を乗せ、大阪駅に向けて出発した。同列車は12日から通常ダイヤに組み込まれ20日まで運行される。

”邪馬台国”の建物など再現 奈良・桜井市がARガイドアプリ

奈良県桜井市が制作した「YAMATO桜井周遊ARガイド」というアプリが公開されている。これは同市にある邪馬台国の有力な候補地、纒向遺跡などにあった、当時の王の住まいだった可能性のある建物をはじめ遺跡や寺跡が、スマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)などの技術を活用して画面に再現されるアプリ。また、遺跡や寺跡を歩いているような感覚で、同市のマスコットキャラクターの”ひみこちゃん”と学芸員の対話形式の音声が日本語と英語で聞くことができる。

奈良県「古事記」編纂の太安万侶の墓 再整備計画案

奈良県は、同市内にある太安万侶(おおの・やすまろ)の墓について、新たな通路を設けるなど再整備する計画案をまとめた。太安万侶は奈良時代初めに、現存する日本最古の歴史書「古事記」を編纂したとされる人物。
昭和54年に奈良市内の茶畑で、名前が刻まれた銅の板と、本人のものとみられる遺骨などが納められた墓が見つかった。その後、墓まで続く通路などがつくられて見学者が訪れるようになったが、急傾斜なうえ老朽化して安全面に問題があることから、県が一帯を再整備する基本計画案をまとめ公表した。計画案に対する意見を広く募った後、6月にも具体的な整備計画を策定する予定。

姫路城の23年度来訪客約148万人 外国人は初の40万人超え

姫路城管理事務所によると、ユネスコの世界遺産登録から30年を迎えた国宝・姫路城の2023年度の来訪客は147万9,567人で、前年度比52万人余り増えた。これは新型コロナウイルス禍前の2019年度の95.6%の水準。このうち外国人客は45万2,300人で、前年度を35万人余り上回り、記録が残っている1992年以降で初めて40万人を超えた。この結果、全体に占める外国人客の割合も30.6%とこれまでで最も大きくなった。

和歌山・九度山町で恒例の「真田まつり」勇壮 武者行列

和歌山県九度山町で5月5日、関ケ原の合戦(1600年)で西軍に与(くみ)し敗れ、同地に幽閉され、大坂冬・夏の陣(1614〜1615年)では敗れた豊臣軍にに与(くみ)し、歴史の表舞台から姿を消した戦国武将、真田昌幸・幸村(信繁)親子ら真田氏をしのぶ恒例の「真田まつり」があった。沿道では観光客らが歓声を上げていた。
道の駅「柿の郷くどやま」の芝生広場で出陣式の後、甲冑(かっちゅう)を身に着け、馬にまたがった真田昌幸・幸村・大助の真田三代に扮した関係者を先頭に、真田十勇士、子ども武者、鉄砲・なぎなた隊など総勢約150人が九度山町の中心部に向け出発。約2kmを練り歩き、勇壮な戦国絵巻を演出した。