京大など養殖コスト削減 マダイの品種改良期間短縮

京大など養殖コスト削減マダイの品種改良期間短縮

 京都大学大学院農学研究科は近畿大学水産研究所と共同で、マダイの品種改良期間を短縮する研究に取り組む。生殖細胞改変により、通常40日程度かかる成熟精子形成期間を10日に短縮するメダカでの研究成果をマダイに応用。幼魚から精子が採取できるため品種改良にかかる期間を大幅短縮できる。大型いけすが不要で、陸上水槽で飼育できるので、管理労力とコストも低減できる。

 将来はハマチやクエなど他の魚種へも応用し、養殖魚全般のコストダウンにつなげる考えだ。