神鋼環境 ミドリムシ量産化に成功 28年度に食品で始動

 

 

 

 

神鋼環境 ミドリムシ量産化に成功 28年度に食品で始動

神戸製鋼所のコ会社で環境装置大手の神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)が本格的に始める「ユーグレナ(ミドリムシ)」の量産化に注目が集まっている。ユーグレナは、栄養素や油脂分を大量に含む単細胞生物。用途は食料品からジェット燃料までと幅広く、安定生産が実現すれば、ユーグレナを使った商品の開発が一気に進むことが期待されている。

神戸環境ソリューションが量産化するユーグレナは筑波大学と共同で発見した。バイオ燃料として有望と考えられてきた、他社が研究する「ユーグレナ・グラリシスZ株」と比較し、増殖し速度が重量ベースで2倍以上あり、生産性に優れているのが大きな特徴。

神戸環境ソリューションでは平成27年度に10立方㍍の大型培養槽で生産し、28年度にも食品の原料として販売、30年度に化粧品、32年度以降にジェット燃料として実用化する計画だ。