キャベツなど野菜卸値が下落 東京・大田市場で2割安

キャベツなど野菜卸値が下落  東京・大田市場で2割安

野菜の卸価格が下がっている。東京・大田市場の主要な野菜の卸値は前年同期に比べて2割安の水準だ。気温、降雨量ともに適度なため主力の関東産の出回り数量が多い。スーパーなど量販店の店頭で一時、高値が続いたことで、消費者が買い控え、需要が鈍っていることも響いている。

大根、キャベツ、レタス、トマト、などの野菜のうち、特に消費量の多い14品目を指定野菜と呼ぶが、大田市場の指定野菜の卸値の加重平均は現在、前年同月比2割弱安い水準だ。個別にみるとキャベツの卸値(相対取引・中値)は10㌔650円で4割安、5㌔1700円のナスや10㌔540円のダイコンも同4割安く、野菜は多くの品目が前年より安くなった。東京都中央卸売市場の国産野菜の10月中旬の入荷数量は前年同月比1割多い。