月別アーカイブ: 2014年11月

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

幕末動乱期、薩長同盟を仕掛けるなど時代を動かした土佐藩脱藩浪士、坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭が11月15日、2人が襲撃された京都市中京区の河原町通蛸薬師下ルの近江屋跡前で営まれた。2人は1867年(慶応3年)11月15日、滞在していた近江屋で刺客に襲われた。龍馬はその日に亡くなり、中岡は2日後に絶命したとされる。慰霊祭はこの場所に石碑と案内板を設置している河原町商店街振興組合が毎年行っている。

KNT-CT HD 観光農園、農産品流通事業に参入

KNT-CT HD 観光農園、農産品流通事業に参入

KNT-CTホールディングス(HD、東京都千代田区)は11月14日、農業法人和郷(千葉県香取市)と業務提携し、グループの近畿日本ツーリスト(東京都千代田区)の拠点網を通じ、和郷が所有する農園リゾートによる「観光農園事業」や「農業ビジネス促進支援事業」に参入すると発表した。ホテルや飲食店にカット野菜を販売、和郷には農産品の輸出先をあっせんする。和郷は千葉県内約90戸の生産農家からなる農事組合法人「和郷園」の農産物販売を主幹事業としている。

 

道頓堀川を「泳げるぐらいの川に」高度濾過技術を導入

道頓堀川を「泳げるぐらいの川に」高度濾過技術を導入

大阪市は11月14日、道頓堀川などへの下水排出を止め、中浜下水処理場(大阪市城東区)に高度な濾過技術を導入すると発表した。橋下徹市長は「泳げるぐらいの川にしたい」と意気込んでおり、京都の鴨川と同程度、渓流にいるヤマメなどが生きられる水質の実現を目指すという。大阪市内では現在、処理能力の問題から一定量の雨が降ると薄まった汚水の一部を川に排出、汚れの一因となっている。

水質時浄化のため市は「平成の太閤下水」と名付けた下水道管(約4.7㌔)を新設。今年度末までに供用を始め、汚水をためて下水処理場に送る。老朽化した中浜下水処理場は改修し、細菌などを分離する濾過膜を処理槽に設置。透明度が高くて大腸菌ゼロの下水にし東横堀川に送る。施設は平成32年度完成を目指す。

古代の衣食住体感 奈良・明日香村で11/16収穫祭

古代の衣食住体感  奈良・明日香村で11/16収穫祭

東アジア最古とされる天文図と極彩色壁画で知られる奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)周辺で11月16日、「古代あすかの収穫祭」が開かれる。地元の人や学生らが手作りで再現した古代住居が並ぶ「村」を舞台に、貫頭衣の試着や村でとれた無農薬野菜を使った鍋など古(いにしえ)の衣食住が楽しめる。国営飛鳥歴史公園事務所が住民と企画。午前11時~午後3時で、参加無料。

50点に「総合品質いい」近畿清酒鑑評会の結果公表

50点に「総合品質いい」近畿清酒鑑評会の結果公表

大阪国税局は11月12日、近畿2府4県で造られた清酒の出来栄えを評価する清酒鑑評会の結果を公表した。味や香りを荘合評価するしくみで10月に国税局職員らが審査。その結果、86の製造場から出品された計139点のうち、50点が「総合品質がいい」と選定された。

「女性に暴力あかん」根絶へ通天閣ライトアップ

「女性に暴力あかん」根絶へ通天閣ライトアップ

性犯罪やストーカなど「女性に対する暴力をなくす運動」のキャンペーンが始まった11月12日、大阪のシンボル・通天閣(大阪市浪速区)が紫色にライトアップされた。根絶に向けた取り組みが「パープルリボン」として国際的に知られているため、イメージカラーにちなんだ。25日にも点灯する。

無菌に近く日持ちのいい野菜を 東芝が植物工場公開

無菌に近く日持ちのいい野菜を  東芝が植物工場公開

東芝は11月12日、神奈川県横須賀市に設けた植物工場を報道陣に公開した。遊休工場のクリーンルームを転用し、ほぼ無菌状態に近い室内で通常より日持ちのするレタスなどを栽培する。付加価値の高い野菜を提供し、国内に加えアジアや中近東にも植物工場を展開していく考え。野菜の販売とともに工場のシステム販売も視野に入れる。

工場で生産したレタスなどは月内に首都圏で売り出す。生産能力は年間300万株。稼働率を2014年度中に100%に引き上げる計画だ。

和食文化振興へ 12月に恒例の「京料理展示大会」

和食文化振興へ  12月に恒例の「京料理展示大会」

京都料理組合による「第109回 京料理展示大会」が12月13日(土)、14日(日)の2日間、京都市勧業館「みやこめっせ」(京都市左京区)で開催される。京料理・細工ずしの展示や舞妓による京の舞披露が予定されているほか、料亭のペア招待券が当たるお楽しみ抽選会が行われる。京料理ではたん熊北店、魚三楼、美山荘、だしの取り方教室では萬里の各料亭の主人が講師として登場する予定。2013年12月、和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の和食文化に注目が集まっている中、プロの世界の腕・味が試される。

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

福岡県春日市教育委員会は11月12日、同市須玖南の須玖タカウタ遺跡で、握り手のある「有柄式銅剣」の鋳型片が出土したと発表した。弥生時代中期前半(紀元前2世紀中ごろ)の朝鮮半島系のものとみられる。有柄式銅剣の出土例は佐賀県・吉野ケ里遺跡など国内3カ所であるが、鋳型の出土は朝鮮半島も含めて初めて。

同遺跡の近くには「奴国の王都」と推定される須玖遺跡群の中核、須玖岡本遺跡がある。今回見つかったのは剣の柄の部分の石製鋳型のの一部(長さ13.2㌢、幅2.2㌢)。黒く変色した部分があり、実際に鋳造した可能性が高いとみられる。また、青銅器を量産できる日本最古の土製鋳型も大量に出土した。同市教委は、奴国の高度な生産技術を示す貴重な発掘成果だとしている。

 

農家に利子補給 農水省が米価下落で支援策

農家に利子補給  農水省が米価下落で支援策

農林水産省は11月14日、2014年産米の価格下落を受け、農家の支援策をまとめた。農家が日本政策金融公庫から融資を受ける際に、かかる利息を1年間は無利子とすることなどが柱。米価下落の一因とされるコメの売り急ぎへの対策も検討している。