大阪圏4年ぶりに転出超過 東京圏は転入超過3年連続

大阪圏4年ぶり転出超過 東京圏は転入超過3年連続

総務省が2月5日発表した、住民基本台帳に基づく2014年の人口移動状況調査によると、大阪圏(京都、大阪、兵庫、奈良)は、大阪府が2010年以来の転出超過に転じ、全体で転出が転入を1万1722人上回った。名古屋圏(岐阜、愛知、三重)は愛知が転入超過だったが、全体では803人の転出超過になった。3大都市圏のうち東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)のみ転入超過で、計1万2884人増えた。

都道府県別の転出超過は、13年から2増の40道府県に上った。転出超過の最多は北海道の8942人で、静岡の7240人、兵庫の7092人が続いた。政府は14年12月に閣議決定した人口減少対策の5カ年計画「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、地方の人口流出に歯止めをかけ、20年までに東京圏の転出・転入を均衡させる目標を掲げているが、実現は容易ではなさそうだ。