ゼスプリ日本法人 15年度キウイフルーツ輸入量2%増
輸入商社のゼスプリインターナショナルジャパン(東京都港区)は4月7日、2015年度のニュージーランド産キウイフルーツの輸入販売量を前年度比2%増の1900万トレー(1トレーは3.6㌔)に引き上げる方針を明らかにした。甘みの強い新品種「サンゴールド」などの販促活動を強化する。サンゴールドは小売店への卸価格を14年度より下げる方針。日本は輸入キウイのほぼすべてがニュージーランド産で、ゼスプリグループが独占的に輸入している。
糖尿病の”引き金分子”をマウスの実験で発見 阪大チーム
大阪大の研究チームは4月6日、脂肪組織に慢性の炎症を引き起こし、糖尿病など生活習慣病の原因となる分子を、マウスの実験で発見したと発表した。この分子の働きを妨げると、太らせても糖尿病は軽度に抑えられたという。論文は7日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
研究チームは慢性炎症の「最初の引き金」を探るため、マウスに高脂肪、高カロリーの餌を与え続ける実験を行った。8週間後に体重が通常の2倍になり、糖尿病が発症したが、体重が増える前の1週間後から、免疫に関するS100A8というたんぱく質が脂肪組織内に多く出ていることが分かった。このたんぱく質は炎症に関わる免疫細胞を活発にする働きがあり、研究チームは慢性炎症の引き金とみている。高脂肪、高カロリーの餌を与えると同時に、S100A8の抗体を週2回注射すると、糖尿病の発症は軽く抑えられたという。
茨城県 ベトナムからの農業実習生の受け入れ本格化
茨城県が2014年3月、ベトナムとの間で締結した覚書に基づく、ベトナム人農業技能実習生の受け入れが本格的に始まった。JA茨城県中央会が設立した受け入れ先の「協同組合エコ・リード」は、今後3年間で約300人を希望農家に配属する計画。ベトナムに農業技術を伝え、人手不足に悩む県内農家の労働力確保にもつなげたい考えだ。第1弾として、20~30歳の男女19人が2月に来日。同国の国営企業「SONA」からエコリードを介して3月14日に結城、つくば、坂東3市の野菜農家9軒に配属され、3年間にわたり実習を行う。
茨城県は14年3月、農業分野に大きな関心を持つ同国のチュオン・タン・サン国家主席が同県を訪れた際、県による技術者の育成支援や、技能実習生の受け入れ推進などが盛り込まれた覚書を締結。これを受けJA茨城県中央会は同5月、同国と農業実習生の受け入れに関する協定書を交わした。
茨城県労働局によると、14年10月時点で県内で「技能実習」の在留資格を持つ外国人労働者は7222人おり、このうち農業分野での受け入れが半分ほどを占めるとみられている。国籍別では中国人が6割と圧倒的に多いが、変わる人材として近年期待されているのが、まじめで親日的と言われるベトナム人だ。YOMIURI ONLINEが報じた。