経産省 インドIT人材受け入れ 日本企業とマッチング
経済産業省は2016年春をめどに、インドのIT人材と日本企業のマッチング支援など、IT分野での両国の交流を促す取り組みを始める。今秋をめどに具体的内容を検討する作業部会を両国共同で設置。人材マッチングのあり方などを議論する。人手不足を受け、同省では20年末までに国内の外国人IT人材を現在の2倍となる6万人とする目標を掲げている。インドを皮切りに、ベトナムなどからもIT人材を受け入れ、支援も検討する。日刊工業新聞が報じた。
訪日外国人観光客活況で関西私鉄4社増益を確保
関西の大手私鉄4社の2015年3月期連結決算が5月15日、出そろった。急増する訪日外国人観光客らの鉄道やホテルなどの利用が好調に推移し、消費税増税に伴う定期券の駆け込み購入の反動で収入が減る中でも、全社が増益を確保した。
近鉄グループHDは売上高1兆2337億円(前年同期比1.0%減)、営業利益564億円(同3.3%増)、阪急阪神HDは売上高6859億円(同1.0%増)、営業利益940億円(同2.4%増)、京阪電気鉄道は売上高2949億円(同2.0%増)、営業利益294億円(同17.4%増)、南海電気鉄道は売上高2109億円(同6.8%増)、営業利益281億円(同21.9%増)。
冷蔵豚肉の在庫急増 3月末で前月比2倍に
農畜産業振興機構(東京都港区)によると、3月末時点の国内の冷蔵豚肉の推定在庫は1万20㌧。2月末と比べて2.1倍だ。前年同月比でも83%増えている。2月下旬まで続いた米国西海岸の港湾の労働問題を受け、カナダやメキシコからの輸入が拡大。このため、国内の冷蔵豚肉は余り、相場下落につながった。
冷蔵豚肉はスーパーで販売される。在庫はほとんど輸入品が占める。輸入で最大シェアの米国産は西海岸からの出荷が滞り、日本の商社などは2月上旬までに他国にも発注していた。3月はカナダからの輸入が前年同月比50%増、メキシコからは2.5倍に、そして世界からの合計輸入量は16%増の2万8000㌧となった。
情報機構 比でホワイトスペース利用の通信技術提供
情報通信研究機構は、フィリピン政府に未利用周波数帯を利用した、インターネット接続技術を提供する。同政府が公共施設などに無料の公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を構築する計画に協力する。
インターネットのアクセスポイントに情報機構の技術を導入する。情報機構はフィリピン政府の情報通信技術局との間で今年3月、技術提供の覚書を結んだ。提供するのはテレビの地上デジタル放送(地デジ)で未利用の周波数帯「ホワイトスペース」を活用してデータを送受信する技術で、場所ごとに最適な周波数帯を自動的に選べる。
情報機構はこれまで国内外で、ホワイトスペースを使う通信の実証実験を進めてきた。今回、開発した日本に先駆けてフィリピンで本格的な導入が始まることになる。日経産業新聞が報じた。