月別アーカイブ: 2015年5月

「経世済民の男」小林一三の生涯をドラマ化 ロケ公開

「経世済民の男」小林一三の生涯をドラマ化 ロケ公開

NHK大阪放送局は5月2日、鉄道を足掛かりに、百貨店や宝塚歌劇団など独創的な事業を展開し、阪急電鉄の礎を築いた小林一三の生涯を描いたドラマのロケを阪急正雀(しょうじゃく)工場(大阪府摂津市)で公開した。この日は主演・小林一三役の阿部サダオさん(45) らが、阪急電鉄の前身、箕面有馬電気軌道の開業を迎えるシーンを撮影した。このドラマは9月に「経世済民の男」として放送される。

和泉市で「卑弥呼展」開幕 最新卑弥呼像を一見

和泉市で「卑弥呼展」開幕 最新卑弥呼像を一見

大阪府和泉市の府立弥生文化博物館で5月1日開幕した春季特別展「卑弥呼-女王創出の現象学-」は、近年の調査・研究成果から新しい邪馬台国の女王・卑弥呼像を紹介する。7月5日まで。
会場には卑弥呼が中国・魏から贈られた鏡としての説がある三角縁神獣鏡、奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡で出土した道教の仙薬とされる褐鉄鉱の容器などが並ぶ。
奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡で卑弥呼の宮殿とも説かれる3世紀前半~中ごろの大型建物跡が見つかるなど、卑弥呼の時代の解明は近年大きく進展している。入場料は一般600円、65歳以上、高校・大学生400円。

野菜 5月後半は平年並みに 農水省が卸価格見通し

野菜 5月後半は平年並みに 農水省が卸価格見通し

農林水産省は5月1日、5月の野菜の卸価格の見通しを発表した。消費量の多い14品目についてで、5月前半は11品目が平年より2割以上高くなるが、5月後半は14品目すべてが平年並みに戻るとしている。月初は4月に日照不足だった影響が残るが、天候回復を受け、価格は落ち着くとみている。
ダイコン、キャベツ、ジャガイモ、タマネギなどは5月前半から生育が回復基調で推移し、後半には価格も平年並みになる見通し。ハクサイは東京・大田市場の卸価格(相対取引・中値)は現在、15㌔2000円前後と前年の同時期の3倍高となっているが。5月後半に出荷する分は生育が順調という。このため、出荷量・価格とも平年並みに回復する見込み。
キュウリやナスは5月前半も日照不足による生育遅れが続きそうだ、ただ、天候が順調に推移すれば、5月後半の出荷分には卸価格が平年並みに落ち着く見込みだ。

14年度食料品輸入額5.3%増の6.8兆円 米国が急伸

14年度食料品輸入額5.3%増6.8兆円 米国が急伸

財務省が発表した2014年度貿易統計(速報)によると、食料品の輸入額は前年度比5.3%増の6兆8567億円だった。肉類が15.8%増の1兆3729億円、魚介類が3.8%増の1兆5421億円と伸び全体をけん引した。穀物類は3.3%減の9004億円、野菜は1.6%増の5076億円、果実は5.5%増の4879億円だった。
輸入元を国別にみると、米国が14.2%増の1兆6043億円と急伸した。内訳は穀物類が38.1%増の5311億円、肉類が10.5%増の3887億円。中国は3.4%増の9464億円だった。

府内中小企業の34%が医療機器製造業との連携希望

府内中小企業の34%が医療機器製造業との連携希望

大阪府の調べによると、府内の中小企業の34%が医療機器製造業との連携連携(マッチング)を希望していることが分かった。ただ、医療関連企業との取引経験や医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づく事業許可の有無により、企業の行動が異なるため、府はきめ細かい相談や連携支援策を検討する必要があるとみている。
企業が府などの公的機関に希望する支援策(複数回答)として「医療関連機器メーカーとのマッチング」(33.7%)が最も多く、「資金支援」(32.5%)が続いた。府の大阪産業経済リサーチセンターが2014年7~8月に調べ、金属製品やプラスチック製品などをつくる府内の主な中小企業450社が答えた。回答企業は年間売上高10億円未満、従業員50人未満規模が多い。

ルクア売上高66億円 イーレ開業で好調

ルクア売上高4月は66億円 イーレ開業で好調

JR西日本SC開発は5月1日、JR大阪三越伊勢丹の跡を改修し4月2日に開業した駅ビル商業施設「ルクア1100(イーレ)」と隣の専門店街「ルクア」の4月の来館者数が計720万人で、売上高が66億円だったと発表した。
百貨店として営業していた前年同期と比較して来館者数は約6割、売上高は約5割増えた。ルクアとイーレは年間で売上高770億円、来館者数7000万人の目標を掲げている。

オリックス・仏社が入札参加を発表 関空・伊丹運営権

オリックス・仏社が入札参加を発表 関空・伊丹運営権

オリックスと空港運営大手の仏バンシ・エアポートは5月1日、関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の運営権入札に参加することで、基本合意したと正式発表した。両社は5月22日の1次入札に参加する。
両社は4月28日に企業連合体を組むとの書類を新関西国際空港会社に提出した。また、両社は他の国内企業などにも連合体への参加を呼び掛けて、出資比率を詰める。

お茶で「おもてなし」ミラノ万博・日本館

お茶で「おもてなし」ミラノ万博・日本館
イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)の日本館が5月1日開館し、多数の来館者でにぎわった。日本は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された和食を世界に売り込む絶好の世界と捉え、発酵食品や一汁三菜などの食文化を、農林水産業の技術を紹介し、「おもてなし」の精神をアピールする。開館式典では日本の梅本和義駐イタリアや茶道裏千家(京都市)千宗室家元らがテープカット。日本館特別大使のハローキティが来館者を出迎えた。
日本館は参加国最大規模の敷地面積約4170平方㍍。館内では展示に触れながら、産地から食卓までの「食をめぐる旅」を体感できる。食卓をイメージした映像シアターでは「いただきます」「ごちそうさま」という、自然の恵みに感謝する日本人の心を伝える。多彩なメニューが並ぶレストランには長い行列ができた。

平城京跡で「奈良京」最古の木簡見つかる

平城京跡で「奈良京」最古の木簡見つかる

奈良市文化財研究所は4月30日、奈良市の平城京跡で発掘された木簡から「奈良京」の文字が見つかったと発表した。奈良京は、平城京の名称が一般化する前の都の表記の一つ。710年の遷都前後の文字とみられ、平城京を奈良京と記した最古の例になるという。

木簡は長さ25.2㌢、幅1.4㌢、縦半分に割れており、平城宮跡西側の調査で出土した。表に平城京を発信元とする「奈良京申」と記述。同じ土から701~717年に使われた行政単位「里」を表す木簡が出ていることから、今回の木簡も717年までに書かれたとみられる。正倉院も文書にも「奈良京」の文字が残るが、今回はそれより半世紀も遡るという。

 

静岡・中根製茶 高級緑茶を輸出 16年にも欧米へ

静岡・中根製茶 高級緑茶を輸出 16年にも欧米へ

中根製茶(静岡県掛川市)は、高級緑茶の輸出に乗り出す。このほど稼働した新工場で国際的な食品安全規格の適合認証を取得し、2016年にも欧米への輸出を始める。
世界的に日本の食文化に関心が高まり、緑茶の輸出額は増加している。深みのある味わいが特長の「掛川茶」の魅力を訴え、5年後に1億円の輸出売上高を目指す。欧米での小売価格は、100㌘当たり1000円程度を見込む。同社はこのほど輸出を視野に掛川市内に、延べ床面積約300平方㍍の新工場を建設し、操業を始めた。
国際規格「FSSC2200」に対応。茶葉を焙煎(ばいせん)する機械や、細かく砕く機械を備えた。茶葉の生産能力は最大で1日当たり2㌧。投資額は建物の建設費が約1億円、機械設備が約3000万円。