富田林市で小学生らが「奇跡の復興米」田植え

富田林市で小学生らが「奇跡の復興米」田植え

大阪府富田林市で6月4日、被災がれきの中で実っているのが見つかった「奇跡の復興米」の田植えがはじまった。梅雨晴れの中、富田林市立喜志小学校の5年生80人が、同市喜志町の水田に苗付けした。
この復興米は、東日本大震災7カ月後の2011年10月、岩手県大槌町の菊池妙さん(74)が自宅跡、がれきの中で実っていた3株の稲穂から始まった。この稲穂を岩手県のNPO法人「遠野まごころネット」が育て、2014年秋に約12㌧を収穫。「大槌復興米」として販売されている。
富田林市が大槌町を復興支援していたことから、昨年種もみ1㌔が同市の市民団体に寄贈され、約150㌔を収穫した。今年はそのうち40㌔を種もみとし、市内の小学5年生約1000人がバケツで栽培。千早赤阪村の棚田などでもこの復興米の田植えが行われる。