漁獲減が缶詰業界直撃 サバ缶値上げ相次ぐ

漁獲減が缶詰め業界直撃   サバ缶値上げ相次ぐ

サバやイワシなど天然魚の漁獲が減少、缶詰業界を直撃している。水産大手の日本水産は厳選したサバを使った商品の再値上げを検討しているほか、マルハニチロもここ2年で断続的に値上げに踏み切っている。缶のサイズは決まっており、原料の代替が難しいという事情もある。
農林水産省によると、14年の漁獲量はサバが約50万㌧、イワシが58万㌧。ここ10年間にサバは2割、イワシは1割減った。価格も上昇傾向だ。
東京・築地市場の2015年1~4月の平均卸価格はサバが1㌔380円、マイワシが同339円で、前年同期に比べるとサバで8%、マイワシで7%それぞれ高くなっている。