月別アーカイブ: 2015年6月

日本マクドナルド5月売上高22%減 16カ月連続の減少

日本マクドナルド5月売上高22%減 16カ月連続の減少

日本マクドナルドホールディングスが6月8日発表した5月の既存店売上高は、前年同月比22.2%減となり、前月(21.5%)よりマイナス幅が拡大した。減少は16カ月連続。客数も14.2%減と、25カ月連続で前年を下回った。客単価は9.3%減。商品の異物混入などで傷ついた信頼の回復が遅れ、いぜんとして客離れが続いている。

仁徳天皇陵の濠浄化へ工業用水 堺市が利用を検討

仁徳天皇陵の濠浄化へ工業用水 堺市が利用を検討

「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を目指す堺市が、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)の濠(ほり)の水質改善に、工業用水の利用を検討している。水位が低下しプランクトンが異常発生すると、アオコで水が濁り景観に影響することから、堺市は以前に効果のあった工業用水の活用を再び注目した。登録審査に水質は影響しないが、市河川水路課は登録の後押しをしたいとしている。
古墳管理は宮内庁の管轄だが、堺市も協力して水質浄化に取り組んできた。今回、堺市が検討するのは、井戸水と工業用水を1日400㌧ずつ、計800㌧を放水する案だ。水量は現在と同じだが、観光客が集まる古墳南側は、工業用水の放水口に近くとくに浄化が期待できる。

若き日の英傑たち 明治の4531人『人物写真帖』出版

若き日の英傑たち 明治の4531人『人物写真帖』出版

明治天皇の命で1880年前後に撮影された明治政府の鋼管や軍人ら4531人の写真を収録した図書が出版された。
44歳の時のひげのない板垣退助や、後に連合艦隊司令官としてロシアのバルチック艦隊を破った東郷平八郎の、34歳の少佐時代の写真が載せられている。また当時、世界最強といわれた、ロシアのコサック兵を翻弄したと伝えられる、22歳で陸軍騎兵少尉時代の秋山好古。
幕末、新政府軍に徹底抗戦した元会津藩主の松平容保、伊藤博文、桂太郎、勝海舟、榎本武揚らの写真も掲載されている。
この人物写真帖は菊葉文化協会刊。上・下巻セットで3700円。皇居東御苑大手売店で販売している。

「百舌鳥・古市古墳群」17年度の世界遺産登録目指す

「百舌鳥・古市古墳群」17年度の世界遺産登録目指す

堺市・大阪府は百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けた取り組みを進める。大仙陵古墳など4世紀後半から5世紀後半につくられた古墳61基で構成される。
登録にはまず日本国内で暫定リストに掲載され、年間1件の国内推薦枠に選ばれる必要がある。古墳群は2010年に暫定リスト入りしたが、景観保護対策の不備などを理由に13年の推薦枠に入らなかった。今夏の推薦枠入り、17年度の世界遺産登録を目指す。

「大阪会議」条例案 維新が賛成表明 府議会総務委

「大阪会議」条例案 維新が賛成表明 府議会総務委

大阪府議会総務委員会が開かれ、自民党が「都構想」の対案として上程した「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の設置条例案について質疑があった。自民は他会派からの指摘を受け、11日に修正案を提出する。大阪維新の会は、大阪市議会に続き賛成する方針を表明した。
大阪会議は府と大阪、堺両市の首長、3議会の議員の計30人で構成。成長戦略や広域行政を協議する機関。

繁昌亭が9月から開業以来の値上げ 一般で500円高に

繁昌亭が9月から開業以来の値上げ 一般で500円高に

上方落語協会(桂文枝会長)は6月9日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)の昼席の一般料金について、9月16日から現行の2500円(前売り2000円)を3000円(同2500円)に値上げすると発表した。2006年の開業以来、値上げは初めて。
協会によると、消費増税や物価の上昇で繁昌亭の維持費などがかさんだほか、協会会館(同区)の運営費も上昇。協会の2014年度決算が赤字になったため、値上げを決断したとしている。65歳以上は2000円を2500円に、身体障害者と高校・大学生は1800円を2000円に値上げする。小中学生の1500円は据え置く。

国産加工用コメ「特定米穀」に先高観

国産加工用コメ「特定米穀」に先高観

味噌や米菓用に使う粒の小さいコメである「特定米穀」に先高観が出ている。輸入米に対する割安感が出たことで、味噌メーカーなどが使用を増やしているためだ。秋に収穫する2015年産は主食用米の生産調整(減反)を強化している。このため、特定米穀の発生量が減るとの見方も強まっている。

栃木産完熟イチゴ ベルギーの味覚コンテストで入賞

栃木産完熟イチゴ ベルギーの味覚コンテストで入賞

宇都宮大学は、同大学の技術で欧州へ輸送した栃木県産の完熟イチゴが、ベルギーの味覚コンテストで入賞したと発表した。イチゴは欧州までの約9000㌔㍍の長距離輸送に耐え、美しい外観や新鮮な食感を保ったことが評価されたという。
同大が開発したのはイチゴを個別に包装する容器「フレシェル」を中心とした輸送関連技術だ。50~80㌘の大粒のイチゴを容器内に固定、輸送中に果実が容器に触れないため、見た目や味を損なわないようにした。

「日本酒」を純国産に限定 海外展開後押し狙う

「日本酒」を純国産に限定 海外展開後押し狙う

国税庁は、外国産の清酒との違いを際立たせるために、国産のコメを使って国内でつくられた清酒だけを「日本酒」として販売できるようにする方向で検討していることが6月9日分かった。純国産に限定することで、日本酒のブランド力を高め、海外展開を後押しする狙いがある。
日本酒にはこれまで明確な定義がなかった。国税庁は年内にも、純国産の清酒だけを日本酒として、世界貿易機関(WTO)でうたう「地理的表示」に指定する方向で調整している。地理的表示への指定が他国でも認められれば、WTO加盟国には純国産の清酒以外は、日本酒として販売しないよう求めることができるようになる。

5月近畿の企業倒産8%減 過去25年間で最少

5月近畿の企業倒産8%減  過去25年間で最少

東京商工リサーチは6月8日、近畿2府4県で5月に倒産した企業(負債額1000万円以上)の件数は前年同月比8.0%減の185件で、5月としては過去25年間で最少だったと発表した。負債総額は11.4%増の304億円だった。
負債総額が増加したのは奈良県などが出資する第三セクター奈良県林業基金(奈良市)が約105億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請したため。
府県別の倒産件数は、京都、兵庫、奈良の3府県が前年同月に比べ増加。大阪府と滋賀県は減少し、和歌山は変わらなかった。