日本マクドナルド5月売上高22%減 16カ月連続の減少
日本マクドナルドホールディングスが6月8日発表した5月の既存店売上高は、前年同月比22.2%減となり、前月(21.5%)よりマイナス幅が拡大した。減少は16カ月連続。客数も14.2%減と、25カ月連続で前年を下回った。客単価は9.3%減。商品の異物混入などで傷ついた信頼の回復が遅れ、いぜんとして客離れが続いている。
仁徳天皇陵の濠浄化へ工業用水 堺市が利用を検討
「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を目指す堺市が、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)の濠(ほり)の水質改善に、工業用水の利用を検討している。水位が低下しプランクトンが異常発生すると、アオコで水が濁り景観に影響することから、堺市は以前に効果のあった工業用水の活用を再び注目した。登録審査に水質は影響しないが、市河川水路課は登録の後押しをしたいとしている。
古墳管理は宮内庁の管轄だが、堺市も協力して水質浄化に取り組んできた。今回、堺市が検討するのは、井戸水と工業用水を1日400㌧ずつ、計800㌧を放水する案だ。水量は現在と同じだが、観光客が集まる古墳南側は、工業用水の放水口に近くとくに浄化が期待できる。
若き日の英傑たち 明治の4531人『人物写真帖』出版
明治天皇の命で1880年前後に撮影された明治政府の鋼管や軍人ら4531人の写真を収録した図書が出版された。
44歳の時のひげのない板垣退助や、後に連合艦隊司令官としてロシアのバルチック艦隊を破った東郷平八郎の、34歳の少佐時代の写真が載せられている。また当時、世界最強といわれた、ロシアのコサック兵を翻弄したと伝えられる、22歳で陸軍騎兵少尉時代の秋山好古。
幕末、新政府軍に徹底抗戦した元会津藩主の松平容保、伊藤博文、桂太郎、勝海舟、榎本武揚らの写真も掲載されている。
この人物写真帖は菊葉文化協会刊。上・下巻セットで3700円。皇居東御苑大手売店で販売している。
「日本酒」を純国産に限定 海外展開後押し狙う
国税庁は、外国産の清酒との違いを際立たせるために、国産のコメを使って国内でつくられた清酒だけを「日本酒」として販売できるようにする方向で検討していることが6月9日分かった。純国産に限定することで、日本酒のブランド力を高め、海外展開を後押しする狙いがある。
日本酒にはこれまで明確な定義がなかった。国税庁は年内にも、純国産の清酒だけを日本酒として、世界貿易機関(WTO)でうたう「地理的表示」に指定する方向で調整している。地理的表示への指定が他国でも認められれば、WTO加盟国には純国産の清酒以外は、日本酒として販売しないよう求めることができるようになる。