月別アーカイブ: 2015年6月

長野・伊那食品 寒天材料の食べられるフィルム本格生産

長野・伊那食品 寒天材料の食べられるフィルム本格生産

寒天製造の伊那食品工業(長野県伊那市)は、寒天を材料にした食べられるフィルムを11月にも本格生産する。伊那市内に延べ床面積約7000平方㍍の新工場を建設。専用の生産設備も導入する。投資額は20億円超を見込む。
生産するフィルムは無味でお湯に溶ける性質を持つ。弁当などで食材の間仕切りに使ったり、水分の多い食材を包んで天ぷらにしたりできる。樹脂製フィルムの代わりになり、ごみを減らせるという。

宇都宮市こいしや食品 DHCと女性向け豆腐開発

宇都宮市こいしや食品 DHCと女性向けに豆腐開発

大豆製品製造のこいしや食品(宇都宮市)は、食べきりサイズの豆腐にオリーブオイルの調味料をセットにした商品をDHCと共同開発した。調味料は美肌効果が期待できるヒアルロン酸を入れた。食の安全や健康への意識が高まっていることを受け、若い女性の需要を掘り起こす。70㌘入り108円。すでにコンビニエンスストアのポプラやコミュニティ・ストアでの販売が決まっており、今後大手ドラッグストアなども販路開拓する。

府市両議会に自民が「大阪会議」修正案提出へ

府市両議会に自民が「大阪会議」修正案提出へ

自民党の大阪府議団と大阪市議団は6月8日、「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の設置条例案について、府市両議会に修正案を提出する方針を決めた。大阪会議は府と大阪市、堺市が二重行政の解消などを協議する枠組みだが、他会派から「3府市の予算編成権などを侵害し、違法性がある」との指摘が出ていた。大阪維新の会も設置に前向きといわれ、修正案は今週の両議会で可決する公算が大きい。

空襲の悲惨さを伝えよう! 利用客と千羽鶴イベント

空襲の悲惨さを伝えよう!利用客と千羽鶴イベント

太平洋戦争時の空襲では大阪市内を走る路面電車も大きな被害を受けた。大阪市交通局は戦争の悲惨さと平和の大切さを伝えようと、地下鉄心斎橋、梅田、なんばの3駅で、6月7日から7月19日までの毎日曜日、利用客に千羽鶴を折ってもらうイベントを実施する。
7日、心斎橋の会場では、親子連れなどが立ち寄り、色とりどりの鶴を折る姿が見られた。これらの千羽鶴は8月5日に大阪市内で行われる戦没者追悼式などへ献納するという。
大阪市交通局によると、太平洋戦争末期の度重なる空襲で、車両工場や車庫、車両などが焼け、壊滅的な被害を受けた。また、1945年3月の大阪大空襲の時には地下鉄で被災者を乗せた「救援電車」が走ったといわれる。

富士ゼロックス・学研HD ミャンマー児童に教材提供

富士ゼロックス・学研HD ミャンマー児童に教材提供

富士ゼロックス(東京都港区)と学研ホールディングス(東京都品川区)は6月4日、ミャンマーで児童の教育格差是正への支援を目的とした教材提供を開始すると発表した。ヤンゴン郊外の移住労働者が多い地域にある国営ラインタヤ第一小学校の1、2年約110人に、算数の補助教材を提供したのを皮切りに、6月中に国営学校1校・僧院学校2校で、さらに約250人への配布を予定している。継続的な学習支援を行い、ミャンマーでは2023年までに計1万6000冊・4000人の児童への支援を目指す。

京の「食」文化 ミラノから発信 京都ウィーク

京の「食」文化 ミラノ万博から発信 京都ウィーク

京都府、京都市、京都商工会議所は6月7日、イタリア・ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(万博)で、京都の食文化や伝統工芸をアピールする「京都ウィーク」を、日本館を会場に始めた。11日までの5日間、京料理の実演や日本酒、日本茶の試飲などで京都を広く発信する。
オープンイベントで山田啓二知事、門川大作市長、立石義雄京商会頭らが”たる酒”の鏡開きをし、京都産の酒米「祝」を使用した日本酒を来場者に振る舞った。宮川町の芸舞妓も舞を披露し、会場を華やかに彩った。期間中、館内で日本食レストランを運営する美濃吉(京都市東山区)の料理人が、だしの取り方などを実演する。

近畿の出生率4府県で低下 1.55の和歌山だけが上昇

近畿の出生率4府県で低下 1.55の和歌山だけが上昇

厚生労働省が6月5日発表した2014年の人口動態統計では、近畿2府4県のうち兵庫、大阪、奈良、京都の4府県で、合計特殊出生率が13年に比べて低下した。和歌山だけが上昇、滋賀県は横ばいだった。
和歌山は1.55で近畿では最も高く、前年から0.03㌽上昇した。京都は1.24と前年に比べ0.02㌽低下し、東京に次いで全国で2番目に低かった。奈良は1.27で前年から0.04㌽低下した。滋賀は1.53で横ばい。このほか、兵庫が1.41、大阪は1・31でそれぞれ0.01㌽下がった。

4月コメ小売価格0.8%高 4カ月ぶり上昇

4月コメ小売価格0.8%高 4カ月ぶり上昇

農林水産省が6月5日発表した「コメに関するマンスリーレポート」によると、4月のコメ全銘柄の平均価格は前月比0.8%高の5㌔1839円(消費税込み)だった。値上がりは4カ月ぶりだった。前年同月比では8.4%安い。銘柄別に見ると、「あきたこまち」が前月比5.2%高、宮城産「ひとめぼれ」が同4.6%高で上げ幅が大きかった。

旬迎えたウメの卸価格3割安 5月の雨不足響く

旬迎えたウメの卸価格3割安 5月の雨不足響く

旬を迎えたウメの卸価格が安い。東京・大田市場では主力の和歌山産(相対取引・中値)が、10㌔3700円前後と過去3年平均に比べ3割弱安い。今年は例年比で実が小さく、高温の影響で出荷時期が早まったことが影響した。和歌山では5月の雨不足で実の大きさが例年を下回っている。

塩野義製薬 大阪・摂津市に新工場 16年度稼働

塩野義製薬 大阪・摂津市に新工場 16年度稼働

塩野義製薬は大阪府摂津市に製材工場を建設する。約26億円を投じ、2016年度をめどに稼働させる。主力の抗うつ剤「サインバルタ」などの生産能力を20億錠に倍増させる。
摂津工場の敷地内でこのほど、3階建てで延べ床面積4000平方㍍の新製造棟を着工した。隣接地に空きスペースを用意し、さらなる増産も検討している。