大阪湾にトラフグ稚魚1.5万匹放流 大阪府

大阪湾にトラフグ稚魚1.5万匹放流  大阪府

大阪府立環境農林水産総合研究所(羽曳野市)は7月2日、泉南市の浜辺沖などでトラフグの稚魚1万匹を放流した。1日にも貝塚市沖で5000匹を放流している。魚介類資源を増やす府の取り組みの一環で、トラフグを放流するのは初めて。最近の研究で、トラフグは放流場所に戻ってくることが分かっている。
稚魚は山口県から購入し、7㌢程度に成長させてから放流。背中に印をつけるなどして、漁獲時に識別できるようにした。大阪湾から瀬戸内海、東シナ海へと回遊し、2年で40㌢ほどに成長するという。今回放流した1万5000匹の稚魚の何割が大阪湾に戻ってくるだろうか。
同研究所によると、トラフグは1965年ごろまでは大阪湾で100㌧ほどの水揚げがあったが、その後は減少。現在は年間100㌔程度だという。