USJ 記録ずくめの「ハリー・ポッター」万人魅了

USJ 記録ずくめの「ハリー・ポッター」万人魅了

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)に大ヒット映画「ハリー・ポッター」の魔法の世界を再現した襟が開業してから7月15日で1年を迎えた。この間、全国各地や海外からの集客の起爆剤となり、運営会社ユー・エス・ジェイの好調な業績をけん引。USJはエリアの魅力強化や新規アトラクション導入、新イベント開催などの策を打ち出し続け、一層の集客力アップを目指している。
ハリポタエリアは450億円を投じ、開業1年の入場者は前年同期比3割増の1350万人に上った。このうち外国人は同8割増の96万人。その結果、ユー・エス・ジェイの2015年3月期決算は売上高、営業利益ともに過去最高を記録した。今年度も観光ビザ発給の要件緩和や円安も追い風となって外国人の一段の伸びが見込まれ、14年度を上回ると期待される。
経済波及効果も大きい。関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、USJの14年度の経済波及効果は全国で6032億円に上り、13年度の5043億円より2割増えた。JTBが販売するUSJの宿泊ツアーは昨夏、首都圏からの申し込みが前年の5倍に達し、さらに今年は昨夏の2割増しという。
ホテルも満室状態が続いている。帝国ホテル大阪(大阪市北区)は昨年8月に稼働率が過去最高の88.2%を記録。今夏は昨年より予約スピードが早く、稼働率は90%を超えると予測している。