全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全国農業協同組合連合会(全農)は、2015年産のもち米の契約栽培での販売価格を前年産から、おおむね据え置いた。生産者の減少で需給は均衡に向かっているが、取引の安定を重視し値上げは一部にとどめた。
もち製造会社などに提示した15年産の基準価格は、主産地の北海道産「はくちょうもち」が60㌔1万4300円、佐賀産「ヒヨクモチ」が同1万5300円で、前年産の販売価格の横ばいだった。新潟産「こがねもち」は3000円(1.7%)高の同1万8300円とした。実際の販売価格は秋の収穫期に、基準価格から上下5%の範囲内で調整する。
もち米の国内生産量は約30万㌧で、10万㌧程度を全農が取り扱う。このうち収穫前に販売価格と数量を決める契約栽培が6~7割を占める。