台風11号で畜養中のクロマグロ被害13億円 和歌山県

台風11号で畜養中のクロマグロ被害13億円 和歌山県

和歌山県は7月24日、台風11号の影響で、同県串本町の紀伊大島沿岸で民間事業者6社が畜養していたクロマグロ計1万1072匹(約12億9000万円相当)が死んでいるのが見つかったと発表した。波に驚いて、いけすの網に衝突するなどしたためとみられる。マグロは皮膚が弱いため、傷口から病気に感染しやすく、今後さらに死ぬマグロが増える見通しだという。
県や町によると、死んだのは体長や50~60㌢のまだ小さなマグロが大半だったが、出荷直前の100㌔ほどの個体も含まれていた。近くにある近畿大の施設でふ化して、業者が畜養しているマグロも含まれる。
和歌山県内では7事業者マグロの畜養をしており、2011年9月の台風12号に伴う紀伊半島豪雨災害時も約4億2900万円の被害が出たが、今回の被害は過去最大となった。