月別アーカイブ: 2015年7月

堺に今秋、伝統の「刃物職人養成道場」発足

堺に今秋、伝統の「刃物職人養成道場」発足

堺市産業振興センター(堺市北区)が今秋、次世代を担う職人を養成する「堺刃物職人養成道場」を発足させる。
堺市の刃物といえば400年超の伝統がある。プロの職人が1年かけ若者に刃物製造の基礎と実技を伝授。終了後はぜひ市内で職人として働いて、との期待も込めている。
鋼から刃をつくる「鍛冶(かじ)」と、刃を研ぐ「刃付(はつけ)」の分業制による伝統的な製法で製造される包丁は、「堺打刃物(さかいうちはもの)」と呼ばれる。16世紀にポルトガルから伝来したタバコの葉を刻んだのが始まりとされ、全国の高級料亭でも愛用されている。

平均83歳 最高齢ジャズバンド ギネス世界記録認定

平均83歳 最高齢ジャズバンド ギネス世界記録認定

関西を拠点に活動するジャズバンド「ゴールデン・シニア・トリオ」が7月5日、世界最高齢バンドとしてギネス世界記録に認定され、大阪市内で認定式が行われた。メンバーの平均年齢は83歳。3人は「長生きしてよかった」と喜んでいた。メンバーはビブラフォンの鍋島直てるさん(89)、ピアノの大塚善章さん(81)、ベースの宮本直介さん(78)。3人は関西ジャズ界で長く活躍してきた重鎮で、平成20年にトリオを組んだ。

「グルテン」排除した柿の種が米国でヒット 亀田製菓

「グルテン」排除した柿の種が米国でヒット 亀田製菓

小麦アレルギーの原因物質である「グルテン」の徹底排除を前面に打ち出した、亀田製菓の柿の種が米国でヒット商品となっている。
「カメダ・クリスプ」という商品名で、その味はブラックペッパー、バーベキューなど完全に現地仕様。スイートチリはピリ辛のしょうゆ味だが、日本のものに比べると辛さは3倍にしているという。値段は日本の倍以上もするが、2014年の売上高は前年比5割増となった。ランチ代わりに食べるなど、米国独自の消費スタイルもひろがっているという。年間売上高はまだ1億円程度だが、数年で10億円台に乗せたい考えだ。
亀田製菓が柿の種の米国販売に乗り出したのは2008年。しかし、テスト販売当初の反応は散々だった。「なぜ、しょうゆ味しかないんだ」「ピーナッツは必要なのか」などの声が相次いだ。米国で馴染み深いクラッカーでもチップスでもない、未知の食べ物に消費者もスーパーも振り向いてくれなかった。
こんな挫折を経て、柿の種を救ったのが折からの、グルテンを使わない食品ブームだった。同社のコメを原料にした柿の種に注目が集まり、現地市場に合わせた商品開発にたどり着いた。そして2013年、日本で素焼きした柿の種を米国に送り、現地で味付けをする独自のシステムを開発、調味料を含めたグルテンフリー商品を実現した。

JFEエンジ 高糖度トマト16年2月から出荷 新棟建設

JFEエンジ 高糖度トマト16年2月から出荷 新棟建設

JFEエンジニアリングは糖度10以上の高糖度トマト「スマートルビー」の栽培法を完成。自社の植物工場で生産を開始し、2016年2月から出荷する。すでに北海道苫小牧市の植物工場の敷地内に同品種用の新棟を建設中。
まずは既存工場で生産し、11月から新棟での本格生産に乗り出す。高糖度トマトは首都圏でも販売する。18年度に同事業全体で売上高100億円規模を目指す。

「明治日本の産業革命遺産」やっと世界遺産登録決定

「明治日本の産業革命遺産」やっと世界遺産登録決定

ドイツのボンで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は7月5日、日本が世界文化遺産に推薦する「明治日本の産業革命遺産」について審議し、登録することを決定した。
韓国政府は、日本政府が推薦した産業革命遺産の23施設のうち7施設に、戦時中、朝鮮半島出身者約5万8000人が徴用されたとして登録に反対。一方、日本は1850年代から1910年代までが遺産の対象年代で、時代が異なる」と反論し、主張は平行線をたどっていた。
6月21日の日韓外相会談で、互いの推薦案件の登録に向け相互協力することで合意し、緊張はほぐれたかに思われた。だが、日本が意図する、先人たちが極めて短い期間に達成、実現した明治産業革命遺産の顕彰に、真っ向から政治を持ち込んだ形で韓国が強く抵抗、結果的に韓国側の意図するテーブルに乗せられ、徴用をどう説明するかで、協議は想定外に長引いた。

「関西維新」9月設立も 橋下氏が国政政党化に言及

「関西維新」9月設立も 橋下氏が国政政党化に言及

維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が7月4日夜あった大阪維新の会の非公開会合で「いつでも関西で国政政党をつくれるようにしたい」と話したことが分かった。
関係者によると、受け皿として9月にも近畿2府4県の地方議員らが加わるグループの設立を目指しており、「大阪系」国会議員との連携を視野に入れている。「関西維新の会」の名称が候補に挙がっているという。
ただ、いますぐ維新の党から独立するわけではなく、何かあった時に自分たちでもやっていけるようにという備えだとしている。維新の党の中で大阪維新の発言力を強める必要があるとの判断から、執行部をけん制するとともに、11月の府知事、市長の「ダブル選」を見据えた環境整備の側面もあるとみられる。

真田丸や茶臼山など巡る KANSAIウオークに1227人

真田丸跡や茶臼山など巡る KANSAIウオークに1227人

関西の名所を歩いて訪ねる「KANSAIウオーク2015」の第1回大阪市内エリア大会が7月4日、大阪市中央区の大阪城天守閣前広場を発着点に開かれた。この日の大阪市内は昼過ぎまで雨が降り続いたが、1227人が元気に参加した。
参加者は時折、傘をさしながら、スペシャル(約17㌔)、ファミリー(約10㌔)、ショート(3.3㌔)の3コースに分かれ、真田丸跡や茶臼山(天王寺公園内)などを歩いた。
7年目を迎えた「KANSAIウオーク」は9月19日に奈良市、11月28日には京都市でも行われる。

コメ 15年度は大豆・小麦に5.5万㌧転作 需給引き締めへ

コメ 15年度は大豆・小麦に5.5万㌧転作 需給引き締めへ

コメの生産調整(減反)が進んでいる。農林水産省は7月3日、大豆と小麦への転作で2015年の主食用米の生産量が5万5000㌧減る見込みを明らかにした。15年産米の需給が引き締まる要因になりそうだ。農水省は15年産米の生産数量目標を14年産米の実際の生産量と比べ37万㌧少ない751万㌧に設定。減産幅を上乗せした参考値を739万㌧としている。

ホクレン 台湾とシンガポールに輸出拠点設置

ホクレン   台湾とシンガポールに輸出拠点設置

ホクレン農業協同組合連合会は、台湾とシンガポールに輸出拠点を設置した。各拠点に1人職員を置き、現地の市場調査を始める。国内の人口減少が続く中、海外市場を見据え販売展開する。これにより、前年度17億円だったホクレンの輸出額を、早期に100億円台に乗せたい考えだ。2015年度の事業計画に織り込んだ。

関電の電気料金再値上げ 知事らが批判 関西広域連合

関電の電気料金再値上げ 知事らが批判 関西広域連合

関西広域連合は7月4日、加入自治体の首長や議員による連合議会の臨時会を大阪市内で開いた。関電の電気料金再値上げの評価を尋ねた大阪府議に対し、首長からは批判的な見解が相次いだ。
同連合の会長を務める井戸敏三兵庫県知事は「再々値上げが断じてないように、監視の目を強めたい」と厳しい口調。橋下徹大阪市長は「経営能力がないので仕方がない。電力市場が自由化されれば、関電が淘汰されることは間違いない」と痛烈に批判した。
なお、会合の冒頭で井戸氏から、奈良県が広域連合への部分加入を表明したことを受け、「関西一体の広域課題への対応が進展する」との歓迎の紹介があった。