すり身7年ぶり高値 今春比6%高 北米産冷凍品

すり身7年ぶり高値  今春比6%高  北米産冷凍品

ちくわなど水産練り製品の原料となる北米産冷凍すり身の価格交渉が、ほぼ決着した。日本の水産会社などの輸入価格は、今春に比べ6%程度引き上げられた。値上がりは2年ほど前から続いており、7年ぶりの高値水準だ。為替の円安が進んだほか、アジアなど世界各国で需要が拡大し品薄感が強まっている。
北米産すり身はスケソウタラが原料。今秋シーズンの輸入価格は、取引の多い中級品が春に比べ1㌔当たり20~25円引き上げられ、1㌔400~425円(船賃込み)となった。主に贈答用に使用する高級品も20円上がり440~460円となった。北米側は今回20~30円の値上げを日本側に要求し、全額近く受け入れられた。
すり身需要は日本では減っているが、世界的には増えている。日本の需要は10年で2割減ったが、欧米では3割、韓国では2割、東南アジアでは2倍にそれぞれ増えている。