月別アーカイブ: 2015年9月

大阪府宿泊施設稼働6月83% 4カ月連続全国トップ

大阪府宿泊施設稼働6月83% 4カ月連続全国トップ

大阪府市と経済団体が出資する大阪観光局は9月8日、府内宿泊施設の客室稼働率が6月は83.8%となり、4カ月連続で都道府県別で首位だったと発表した。訪日外国人客(インバウンド)を含め、大阪市内だけでなく、同市以外で宿泊する外国人客が増えたためとみられる。高稼働率による客室不足を背景に、郊外へ客が分散する傾向が進んでいる。
6月の施設別稼働率は、ビジネスホテルが86.8%で全国1位。シティーホテルも85.8%で、新幹線開業でブームが続く石川県と並ぶ1位だった。一般に80%を超えると予約が取りにくくなるといわれている。

トマト、キュウリ11~14%上昇 猛暑と長雨で出荷減

トマト、キュウリ11~14%上昇 猛暑と長雨で出荷減

野菜の小売価格が一段と上昇している。農林水産省が9月8日発表した野菜小売価格緊急調査(8月31日~9月4日、全国平均)によると、トマトやキュウリが前週比11~14%上昇した。8月中旬までの猛暑とその後の長雨で出荷が減ったためだ。トマトは1㌔704円と約4カ月ぶりに700円を上回った。東京都中央卸売市場の8月21~27日の入荷も前週より2割少ない。

うなぎかば焼き風焼きかまぼこ増産 練り製品のスギヨ

うなぎかば焼き風焼きかまぼこ増産 練り製品のスギヨ

練り製品のスギヨ(石川県七尾市)は、うなぎのかば焼き風かまぼこの生産・販売事業を拡大する。近く専用設備をグループ会社が導入して生産量を増やし、販売をスーパーなど全国の小売店に広げる。
かば焼きにするうなぎの品薄感が続く中、代替品として気軽に食べられる点を売りに拡販する。焼きかまぼこの「うなぎちゃん」を本格販売する。2013年から計約20万枚、試験的に販売してきた実績がある。
グループ会社がかまぼこを焼く機械を今秋にも導入し、外部に委託していた工程を内製化。2016年6月期中にタレをつける設備などを導入し、生産量を年間約100万枚にまで徐々に引き上げる予定だ。希望小売価格は1枚当たり400円(税抜き)とする。

万博公園で11月開業の新ミュージアム「NIFREL」

万博公園で11月開業の新ミュージアム「NIFREL」

11月19日に開業予定の大阪府吹田市の万博記念公園内の新型ミュージアム「NIFREL(ニフレル)」で9月9日、報道陣向けの内覧会が開かれた。照明や音楽に工夫を凝らした空間に魚や動物を展示しているのが特徴で、全7ゾーンのうち、直径5㍍の球体に映像を映す「ワンダーモーメンツ」など4ゾーンが公開された。
施設は3階建て延べ約7200平方㍍。水族館「海遊館」(大阪市)が同館以外で初めて運営するミュージアム。エキスポランド跡地に建設中の大型複合施設「エキスポシティ」内にオープンする。ニフレルは「感性にふれる」から命名した。

関経連 軽減税率導入に反対 会員企業の6割近くに上る

関経連 軽減税率導入に反対 会員企業の6割近くに上る

関西経済連合会は9月8日、2016年度の税制改正に対する要望を発表した。安定財源を確保する観点から、消費税率10%への引き上げに伴い一部の税率を低くする軽減税率の導入に反対を表明した。
当面の低所得者への対策としては、現金を支給する「簡素な給付措置」が適当だと指摘した。ただ、財務省が検討している増税分の一部を払い戻す還付制度に関し、もっと議論を深めてほしいとしている。
そのうえで、軽減税率への反対理由として、消費者などが納得できるよう合理的に軽減対象の品目を設定することが困難なことに加え、企業の事務負担も増えることなどを挙げている。会員企業の6割近くが軽減税率の導入に反対意見だったという。

ライフが一部店舗で出来立て総菜 夕方限定で量り売り

ライフが一部店舗で出来立て総菜 夕方限定で量り売り

ライフコーポレーションは一部店舗で、夕方の時間帯に限って、出来立て総菜の量り売りを始める。店内で調理した揚げ物や炒め物などを大皿に盛って売り場に並べる。利用客は好きなだけパックに詰めて量に応じた代金をレジで支払う。出来立てをアピールするほか、子育て世帯やシニアなど幅広い需要に応じやすい売り方にする。

8月近畿の倒産 25年ぶり大口倒産ゼロ

8月近畿の倒産 25年ぶり大口倒産ゼロ

東京商工リサーチは9月7日、近畿2府4県で8月に倒産した企業(負債額1000万円以上)の負債総額は前年同月比74.1%減の89億円だったと発表した。負債額10億円以上の大口倒産1990年7月以来、約25年ぶりにゼロだった。負債総額が100億円を下回ったのも約25年ぶりだった。 倒産件数は3.0%増の172件だった。府県別では大阪府と兵庫県で前年同月の件数上回り、奈良県は横ばいだった。負債額は京都府、兵庫県で増えた。

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

作家、太宰治(1909~48年)が、当時芥川賞選考委員の一人であった作家の佐藤春夫(1892~1964年)に、芥川賞の授賞を懇願していた手紙が見つかった。
長さ4.1㍍に及ぶ巻紙には、毛筆で<第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます><佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい>などと書かれ、芥川賞を切望しながら受賞できなかった太宰が、佐藤に泣訴する様子が生々しく読み取れる。
第一級の資料が約80年間、人目に触れず保存されていたことに、専門家からは驚きの声が挙がっている。
佐藤の遺品を整理していた河野龍也・実践女子大准教授(日本近代文学)が発見、確認した。

水産庁がゲノム技術でクロマグロの養殖支援

水産庁がゲノム技術でクロマグロの養殖支援

水産庁は漁獲規制ルールの導入が決まったクロマグロの養殖の普及を後押しする。遺伝情報を調べる一方、「メタゲノム解析」で消化器官内の細菌を調べて代謝の仕組みを明らかにし、吸収効率の高いエサを3年以内に開発する。
魚の腸内からエサとなるプランクトンを消化する細菌を取り出して、専用の機械で全遺伝情報(ゲノム)を調べ、細菌がどのような成分を消化しやすいのかを特定する。魚が食べたエサと排出したふんの成分を調べ、どの栄養分が魚に必要なのかも鮮明に分析する。消化しやすく栄養価も高いエサを開発する。研究機関などへの委託事業として実施する。

大阪万博25年誘致 財界は消極的 多額の費用負担で

大阪万博25年誘致 財界は消極的 多額の費用負担で

大阪府の松井一郎知事が目指す2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致が、難航している。多額の費用負担が生じる経済界に消極論が強いためで、当初検討した8月中の誘致表明は先送りを余儀なくされた。誘致の可能性を探るため、松井知事は開催中のイタリア・ミラノ万博を近く視察し、年内にも判断する予定だ。