タコ 在庫薄の懸念 小型サイズの水揚げ振るわず
タコの卸価格に先高観が出てきた。日本で主に出回るアフリカ産が、ほぼ終了した夏の漁期に水揚げが振るわなかったためだ。とくに国内で需要のある小型サイズが少ない。海外でもタコの需要が拡大しており、買い付け競争は激化している。年末の需要期を控え、在庫薄を懸念する声も出てきた。
日本国内で好まれるマダコの主な産地であるモロッコ、モーリタニアの夏の漁は10月中に終わる。これまでの漁獲量は想定の7割程度にとどまったとみられている。
ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発
広島県立総合技術研究所農業技術センターとシャープは10月13日、夜行性のガによる食害の防止を目的とし、キクなど光に敏感な農作物に使える照明を開発したと発表した。ガが嫌う黄色LED(発光ダイオード)を点滅させ、光が作物の生育に悪影響を与えないようにした。シャープが製品化し2016年春から販売しt、2017年度で売上高10億円を目指す。
シャープは広島県三原市にLED製造拠点の工場があり、06年度から県と共同開発。0.1秒点灯し、0.4秒消える点滅を繰り返すことで、キクの開花に影響せず、黄色の光を嫌うガを寄せ付けない効果を両立させた。
10㌃当たりの消費電力は黄色蛍光灯(40㍗)の約13分の1。キクのほか光に敏感なイチゴ、ホウレンソウなどにも活用できるという。シャープによると、電球タイプで1個5000程度を予定。農業だけでなく、イベント会場での活用も視野に、様々な形状の商品も検討する。
龍馬はやはり剣の達人 北辰一刀流免許皆伝示す文書
幕末の剣豪、千葉周作が創始した「北辰一刀流」の免許皆伝書を、坂本龍馬が取得していたことを示す文書を、高知県立坂本龍馬記念館が初めて確認した。北海道にある坂本家が今夏、同館に寄贈した龍馬の関連史料の中から見つかった。同館によると、皆伝書の存在を示す文書は7代当主の弥太郎が明治43年8月30日付で龍馬の甥の妻に書いた預かり書。
北海道で行われた坂本龍馬遺品展に出品する際に書き記したもので、秘伝巻物として「北辰一刀流兵法皆伝」「北辰一刀流兵法箇条目録」「北辰一刀流長刀兵法皆伝」と書かれていた。さらに別の展覧会に出品した龍馬の遺品の目録(昭和4年)では「千葉周作ヨリ受ケタル皆伝目録ハ全部焼失セリ 於釧路市」と書かれていた。
これらの記述から、大正2年に釧路で起きた火災で坂本家が延焼した際、龍馬の剣術の皆伝書は焼失したとみられる。
栄養素まるごと摂取 シャープ11/5から電気無水鍋発売
シャープは11月5日から、水や火を使わずに肉じゃが、おでんをはじめ煮物などを自動調理する業界初の電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」を発売する。水を加えず調理するため、食材の栄養素を十分に摂取でき、本来のおいしさを味わえるという。想定価格は6万円前後(税別)。訪日観光客による需要も見据えて月産4000台を計画。将来は東南アジアなど海外でも販売したい考えだ。
煮物のほか、カレー、ビーフシチュー、八宝菜など約100種類のメニューを用意。食材から出る蒸気を水分に変えるため水を加える必要がないうえ、メニューに合わせて最適なタイミングで具材を自動でかき混ぜ、煮崩れを防ぎながら調理する。電気で加熱し圧力も加えて調理する炊飯器の技術を応用した。
外食チェーンの野菜調達に支障 緊急輸入開始
日本各地で8~9月に悪天候が続いた影響で外食チェーンの野菜の調達に支障が出始めている。日本マクドナルドや日本サブウェイ(東京都港区)は、米国産野菜などを緊急輸入するなどの対応に追われている。一部メニューで使用する野菜を別の物に変更するケースもある。
日本サブウェイはトマトやレタスの緊急輸入を始めた。トマトは米国、ニュージーランドから、レタスは米国から調達する。通常はほとんど国産野菜を使用している日本マクドナルドも、9月から米国からのレタスの輸入量を増やしている。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(東京都渋谷区)は台湾産や米国産のレタスの輸入の検討を始めた。全量国産野菜をうたうモスフードサービスは、9月中旬からレタスやキャベツで契約農家以外からも調達を始めた。