月別アーカイブ: 2015年10月

タコ 在庫薄の懸念 小型サイズの水揚げ振るわず

タコ 在庫薄の懸念 小型サイズの水揚げ振るわず

タコの卸価格に先高観が出てきた。日本で主に出回るアフリカ産が、ほぼ終了した夏の漁期に水揚げが振るわなかったためだ。とくに国内で需要のある小型サイズが少ない。海外でもタコの需要が拡大しており、買い付け競争は激化している。年末の需要期を控え、在庫薄を懸念する声も出てきた。
日本国内で好まれるマダコの主な産地であるモロッコ、モーリタニアの夏の漁は10月中に終わる。これまでの漁獲量は想定の7割程度にとどまったとみられている。

北陸新幹線未着工区間のルート「第4案」評価 関経連

北陸新幹線未着工区間のルート「第4案」評価 関経連

関西経済連合会の森詳介会長は10月13日、北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀-大阪)のルートを巡る議論に関し、従来あった3案に加え、JR西日本が検討している福井県小浜市と京都市を経由する案も評価に値するとの認識を示した。森会長は「4案が俎上に上っている検討はスタートした段階で、まだ(どの案を支持するか)決めていない」とし、建設費や経済効果などを比較検討し、関経連としての考え方をまとめたいと語った。

7~9月ビール販売大手5社11年ぶり増加

7~9月ビール販売大手5社11年ぶり増加

ビール大手5社が10月13日発表した今年7~9月のビール販売実績は、前年同期比0.3%増の5871万㌜(1㌜は大瓶20本分)となり、7~9月として2004年以来、11年ぶりのプラスだった。ただ、5社合計の今年1~9月の実績は0.6%減の1億5393億万m㌜にとどまり、19年連続で過去最低を更新した。各社は年末商戦で巻き返しを目指す考えだ。

ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

広島県立総合技術研究所農業技術センターとシャープは10月13日、夜行性のガによる食害の防止を目的とし、キクなど光に敏感な農作物に使える照明を開発したと発表した。ガが嫌う黄色LED(発光ダイオード)を点滅させ、光が作物の生育に悪影響を与えないようにした。シャープが製品化し2016年春から販売しt、2017年度で売上高10億円を目指す。
シャープは広島県三原市にLED製造拠点の工場があり、06年度から県と共同開発。0.1秒点灯し、0.4秒消える点滅を繰り返すことで、キクの開花に影響せず、黄色の光を嫌うガを寄せ付けない効果を両立させた。
10㌃当たりの消費電力は黄色蛍光灯(40㍗)の約13分の1。キクのほか光に敏感なイチゴ、ホウレンソウなどにも活用できるという。シャープによると、電球タイプで1個5000程度を予定。農業だけでなく、イベント会場での活用も視野に、様々な形状の商品も検討する。

龍馬はやはり剣の達人 北辰一刀流免許皆伝示す文書

龍馬はやはり剣の達人 北辰一刀流免許皆伝示す文書

幕末の剣豪、千葉周作が創始した「北辰一刀流」の免許皆伝書を、坂本龍馬が取得していたことを示す文書を、高知県立坂本龍馬記念館が初めて確認した。北海道にある坂本家が今夏、同館に寄贈した龍馬の関連史料の中から見つかった。同館によると、皆伝書の存在を示す文書は7代当主の弥太郎が明治43年8月30日付で龍馬の甥の妻に書いた預かり書。
北海道で行われた坂本龍馬遺品展に出品する際に書き記したもので、秘伝巻物として「北辰一刀流兵法皆伝」「北辰一刀流兵法箇条目録」「北辰一刀流長刀兵法皆伝」と書かれていた。さらに別の展覧会に出品した龍馬の遺品の目録(昭和4年)では「千葉周作ヨリ受ケタル皆伝目録ハ全部焼失セリ 於釧路市」と書かれていた。
これらの記述から、大正2年に釧路で起きた火災で坂本家が延焼した際、龍馬の剣術の皆伝書は焼失したとみられる。

エキマルシェ新大阪 12/21全面開業 全36店舗に

エキマルシェ新大阪 12/21全面開業 全36店舗に

JR西日本の子会社、ジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)は10月13日、新大阪駅の駅ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」を12月21日に全面開業すると発表した。神戸牛のステーキ弁当などを販売する9店がオープンし、全36店舗出そろう。地元名物や弁当などを販売する26店が、今年3月に先行開業していた。11月には新たにカフェが開業。全体の店舗面積は約2200平方㍍で、JR西日本管内の駅ナカ商業施設としては最大規模。年間約70億円の売り上げを目指す。

狙ったおかずだけホカホカ電子レンジ 上智大

狙ったおかずだけホカホカ電子レンジ  上智大

上智大学の堀越智准教授は、弁当のおかずなどを部分的に温められる電子レンジ技術を開発した。サラダや漬物などはそのままで、ご飯やおかずを温められるようになる。狙った部分にマイクロ波を当てる技術を活用した。家電メーカーなどとの連携を視野に2020年までの製品化を目指す。
半導体発振器を利用した。マイクロ波の発生器を使う。複数の発生器でマイクロ波の波形を調整する位相制御により、温める位置を変えられる。コンビニエンスストアにある電子レンジと同程度の価格でつくれるという。

島根・赤名酒造 タイに純米酒輸出 和食店などと合意

島根・赤名酒造 タイに純米酒輸出  和食店などと合意

日本酒製造の赤名酒造(島根県飯南町)がタイへの純米酒輸出に乗り出す。9月にバンコクの和食店やホテルと商品納入で合意した。
タイに住む日本人向けに高級酒を売り込む。さらに現地の嗜好に合う商品の開発にも着手し、タイ人の市場を開拓する。

栄養素まるごと摂取 シャープ11/5から電気無水鍋発売

栄養素まるごと摂取  シャープ11/5から電気無水鍋発売

シャープは11月5日から、水や火を使わずに肉じゃが、おでんをはじめ煮物などを自動調理する業界初の電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」を発売する。水を加えず調理するため、食材の栄養素を十分に摂取でき、本来のおいしさを味わえるという。想定価格は6万円前後(税別)。訪日観光客による需要も見据えて月産4000台を計画。将来は東南アジアなど海外でも販売したい考えだ。
煮物のほか、カレー、ビーフシチュー、八宝菜など約100種類のメニューを用意。食材から出る蒸気を水分に変えるため水を加える必要がないうえ、メニューに合わせて最適なタイミングで具材を自動でかき混ぜ、煮崩れを防ぎながら調理する。電気で加熱し圧力も加えて調理する炊飯器の技術を応用した。

外食チェーンの野菜調達に支障 緊急輸入開始

外食チェーンの野菜調達に支障 緊急輸入開始

日本各地で8~9月に悪天候が続いた影響で外食チェーンの野菜の調達に支障が出始めている。日本マクドナルドや日本サブウェイ(東京都港区)は、米国産野菜などを緊急輸入するなどの対応に追われている。一部メニューで使用する野菜を別の物に変更するケースもある。
日本サブウェイはトマトやレタスの緊急輸入を始めた。トマトは米国、ニュージーランドから、レタスは米国から調達する。通常はほとんど国産野菜を使用している日本マクドナルドも、9月から米国からのレタスの輸入量を増やしている。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(東京都渋谷区)は台湾産や米国産のレタスの輸入の検討を始めた。全量国産野菜をうたうモスフードサービスは、9月中旬からレタスやキャベツで契約農家以外からも調達を始めた。