築地のマグロ初セリで最高値1匹200㌔・1400万円
新春恒例の初セリが1月5日、全国の主要な卸売市場で開かれた。2016年11月に豊洲新市場に移転するため、80年の歴史に幕を下ろす、今回が最後の築地市場では、青森県大間産クロマグロが最高値で1匹1400万円(200㌔)で落札された。1㌔当たりの価格は7万円で2015年の2.8倍だった。
落札者は5年連続となるすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(東京都中央区)だった。
のろしリレー 大河「真田丸」に合わせ長野~群馬結ぶ
2016年1月10日から始まるNHK大河ドラマ「真田丸」に合わせ、戦国武将・真田一族ゆかりの長野(上田市)~群馬(沼田市)両県の12カ所で、順にのろしを上げる「狼煙(のろし)リレー」のイベントが1月1日行われ、計7市町村の住民が参加した。
狼煙は戦国時代、味方への有力な情報伝達手段だった。名将幸村(信繁)と父昌幸らの居城だった上田城跡公園(長野県上田市)から、幸村の兄信幸の沼田城跡のある沼田公園(群馬県沼田市)までの約100㌔を結んだ。
上田城跡公園ではドラム缶を重ねた狼煙台を設置。一時強風にあおられたが、木の板で煙の方向を調整し、約40分かけてゴールした。
「あまおう」米国に輸出へ 福岡県が市場調査
福岡県は新年度、県産の高級イチゴ「あまおう」の米国への輸出に向けた環境づくりに乗り出す。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の大筋合意による関税撤廃を見越して市場調査を実施し、生産者に働きかける。
あまおうは香港やシンガポールなどアジア向けの輸出が伸びているが、世界の食が集まる激戦のニューヨークに乗り込んで、さらなるブランド確立を目指す。県は新年度予算案に関連費用を計上する方針。
あまおうは大ぶりな粒と糖度の高さが特徴。国内のイチゴで販売単価のトップで、アジア市場でも高級イチゴと認知され、贈答用などとして日本国内の2~3倍の価格で取引されている。
2014年度には香港、シンガポール、台湾、タイなどアジア市場中心に85㌧が輸出されているが、米国にはほとんど出回っていない。
東北高速道のおみやげランキング1位は「平泉金宝漬」
全国各地のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で販売されている郷土料理や地元の特産品、名産品などおみやげ168品の中から、投票で人気のおみやげを決める「おみやげ総選挙」が2015年10月1日から12月31日にかけて行われた。
今回は東北自動車道の北部にあるSA・PAで販売されているおみやげランキングを紹介する。1位は前沢SA下り線の「平泉金宝漬」(3090円)だった。中世の東北藤原王朝時代の岩手県平泉町の文化遺産が、世界遺産に登録されたことを記念して、三陸海宝漬で有名な中村家が発売した。ご飯に、おつまみに最適の一品。保冷材付きなので、持ち帰りに便利だ。
2位は前沢SA上り線の「さんりくの塩マカロン」(1080円)。美しい三陸を取り戻したいとの願いから、美しい海をイメージしたブルーのマカロンが生まれた。3位には滝沢PA上り線の「南部せんべい小判詰合せ」(1080円)。一口サイズの食べやすい南部せんべいの詰め合わせだ。国産バターの香りが際立つクッキータイプのせんべいで、果糖、豆、ごま、かぼちゃの4つの味が楽しめる。
食品成分表5年ぶり改訂 発芽玄米など313品増やす
学校や病院の給食、外食産業のメニュー作りに広く使われる「日本食品標準成分表」が5年ぶりに改訂された。文部科学省資源調査分科会は健康志向やアレルギー対策で食べる機会が増えている発芽玄米、米粉パンなどを新たに加えたほか、糖尿病患者向けに主な食品の炭水化物量を正確に算定した。
今回は食品数を15年ぶりに拡充し、313品増の2191品目とした。新たに掲載したのは刺し身や天ぷらなどの日本食、健康志向を反映した発芽玄米や五穀、アマニ油、アレルギー対策で食べられている米粉パン、米粉麺など。
糖尿病対策のため、炭水化物の記載を充実、実際の食品分析に基づく炭水化物量を追加記載した。また、でんぷん、ブドウ糖、果糖などの組成別の別冊も作成した。