月別アーカイブ: 2016年2月

公共交通の空白地域解消へ大阪・河南町が実証実験

公共交通の空白地域解消へ大阪・河南町が実証実験

大阪府河南町は2月2日、公共交通の空白地域解消などを目指し、循環バスとタクシーを運行する実証実験を始めた。
バスは大人100円、子供50円、タクシーは大人200円、子供100円。実証期間は1年で、効果をみて本格導入するか決めるが、町は「町民の足」として定着させたいとしている。
運行を始めたのはマイクロバス2台とタクシー1台。路線バスが通らないルートなどを結び、町北部と南部に分かれている。タクシーは町東部と南部を運行。町が運営し、民間事業者に委託する。
河南町は人口約1万6000人で府南東部に位置し、富田林市と奈良県葛城市に接する。
府内では堺市が大人300円の乗り合いタクシーを運行、岬町でも空白地域を結ぶ100円のバスを運行しているが、採算面など課題もある。

春節 関空国際線旅客 最多の30%増の55万人見込む

春節 関空国際線旅客 最多の30%増の55万人見込む

新関西国際空港会社は、中華圏の旧正月「春節」を含む2月5~14日の国際線旅客数が前年比30%増の54万9200人、1日当たり5万4900人になるとの予想を発表した。
前年と同じ伸び率での増加であり、年間のピーク期で過去最高だった2015年お盆期間(2015年8月7~16日)は1日当たり5万3520人で、これを上回る規模となる見込みだ。
方面別旅客数をみると、韓国(6万6000人)、中国(6万2700人)、台湾(5万1300人)、東南アジア(3万2900人)、香港・マカオ(2万9600人)の順。

2015年農産物輸出 初の7000億円台達成 和食ブームで

2015年農産物輸出 初の7000億円台達成 和食ブームで

農林水産省が2月2日発表した2015年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)は、前年比21.8%増の7452億円と初めて7000億円台に達し、3年連続で過去最高を更新した。海外での和食ブームや円安が後押しした。
政府は2020年に食品輸出1兆円を目指し、中間目標として2016年の7000億円を掲げていたが、これは1年前倒しで達成した。2013年から3年間で7割近く増えた。
品目別ではホタテ貝が前年比32.3%増の591億円と全品目で最大だったのをはじめ、リンゴが55.0%増の134億円、牛肉が34.6%増の110億円、緑茶が29.6%増の101億円といずれも初めて100億円台に乗せた。日本酒は21.8%増の140億円、コメは56.4%増の22億円。
輸出先は香港が1794億円と最も多く、以下、米国、台湾、中国、韓国と続いた。

中村芝雀一門招き大阪・通天閣で恒例「節分福豆まき」

中村芝雀一門招き大阪・通天閣で恒例「節分福豆まき」

大阪・通天閣(大阪市浪速区)で2月1日、節分を前に恒例行事「節分福豆まき」が行われた。「大阪府市民の繁栄と幸福」を祈願することを目的に、1957(昭和32)年から続く行事。
毎年各方面で活躍している人を招くが、今年は3月に5代目中村雀右衛門を襲名する歌舞伎役者の中村芝雀さんのほか、芝雀一門の中村京純さんと中村京由さんを招いた。
2015年12月に誕生した特別展望台「展望台パラダイス」と1階正面玄関前で、約300人の一般客に向け「福は内、鬼は外」の掛け声とともに、豆をまいて盛り上げた。

グランフロントで節分限定の近大キャビア新メニュー

グランフロントで節分限定の近大キャビア新メニュー

近畿大学(東大阪市)は、グランフロント大阪(大阪市北区)北館6階の養殖魚専門料理店「近大卒の魚の紀州の恵み近畿大学水産研究所」で2月3日限定で「近大キャビア」を使った新メニューを提供する。
ランチタイムには日替わり小鉢2品とみそ汁が付いた「近大マグロと選抜鮮魚の海鮮恵方巻き御膳~近大キャビアのせ~」(2106円)、ディナータイムには「近大マグロと選抜鮮魚の海鮮恵方巻き~近大キャビアのせ~」(1620円)をそれぞれ先着20名限定で提供する。

五代友厚の商才示す新史料、長崎で幕末の証文

五代友厚の商才示す新史料、長崎で幕末の証文

大阪商工会議所初代会頭、五代友厚(1836~1885年)が幕末、長崎の豪商に7500両を貸したことを示す証文が見つかった。五代は当時20代半ば、若いころから大金を動かす才覚があったことが分かる貴重な史料だという。
証文は長崎の豪商として知られた小曾根家の12代当主六左衛門ら宛てで、17代当主吉郎(きちろう)さん(68)の長崎の自宅にあった。縦19.5㌢、横89.5㌢、中袋に入れられ、宛先を書いた包み紙にくるまわれていた。
冒頭に「金子御取替申候一札之事」(金をご融資することの一札)とあり、7500両を利息7%で貸すという内容。末尾には文久元(1861)年12月の日付とともに、「薩州」「五代才助」(友厚を名乗る前の名前)という署名があった。
NHK連続テレビ小説「あさが来た」で一躍脚光を浴びた、俳優ディーン・フジオカ演じる実業家、五代友厚の青年時代の姿の一端を示すものだ。

大阪・難波で真田幸村ら戦国武将コスプレパレード

大阪・難波で真田幸村ら戦国武将コスプレパレード

大阪・なんばウォークで1月30日、現在同地で開催している「大坂夏の陣」にちなんだ謎解きイベント『大坂なぞの乱 なんば隠れ城下町からの脱出~徳川来襲編~』の一環として、『戦国コスプレコンテスト&パレード』が行われた。
手づくりの衣装などで真田信繁(幸村)や猿飛佐助をはじめ、戦国武将に成りきった参加者らは赤備えに身を包み、時代劇さながらに声を挙げ、館内をパレードした。完成度、パフォーマンス度などをもとに審査が行われ、奈良在住の木下文香さん(22)が優勝した。
この謎解きイベントは今回の1月30~31日に続き、2月27~28日、3月19~20日に開催。人気ゲーム『戦国BASARA』のブースも登場する予定。

グリコが2/2から3種の地域限定ご当地ポッキー

グリコが2/2から3種の地域限定ご当地ポッキー

江崎グリコは2月2日、地元食材を生かした「ご当地ポッキー」を地域限定で新発売する。北海道で「夕張メロン」、長野県で「信州巨峰」、近畿2府4県で「宇治抹茶」の計3種類。
訪日外国人客のおみやげ消費を狙い、関西、羽田、成田の3空港の免税店などでも販売する予定。1箱15本入りで、想定価格は税別800円。

サークルKとサンクスの店名、ファミマに一本化

サークルKとサンクスの店名、ファミマに一本化

コンビニエンスストア大手ファミリーマートと経営統合を予定しているユニーグループ・ホールディングスは、傘下のコンビニ「サークルK」と「サンクス」の店名を「ファミリーマート」に一本化する方針を固めた。経営統合を予定する9月をめどに改装を始め、3年間かけて完全移行する。
ファミリーマートの国内の店舗数は約1万1500店、約3700店のサークルK、約2600店のサンクスを大きく上回り、全国的に知名度の高いファミリーマートにそろえることが効率的と判断した。統合後のファミリーマートは約1万7800店となり、店舗数では業界首位の「セブンイレブン」にほぼ匹敵する規模となる。

大阪市の助成復活で新たにミナミの映画祭スタート

大阪市の助成復活で新たにミナミの映画祭スタート

「日本の映画興行発祥の地」で、かつて映画の街として隆盛を誇った大阪・ミナミで映画祭が復活する。2月9~15日、千日前のトリイホールで開催される「精華千日前キネマ映画祭」だ。
このミナミの映画祭は平成7年から毎年開催されていたが、橋下徹・前大阪市長時代の25年、実行委員会の中心メンバーだった市が脱退したため、継続断念を余儀なくされた。だが、今回新たに市に申請した助成金の交付が決定。これにより新たなスタートを切ることになった。
期間中は日替わりで5人の弁士による無声映画を10本以上上映する。15日は坂東妻三郎出演の「雄呂血(おろち)」(大正14年)を上映する。弁士を第一人者の澤登翠(さわと・みどり)さんが務めるのも見どころ。11、13日は浪曲師の春野恵子さん、12、14日は講談師の旭堂南海さんも弁士として登場する。料金は1回1000円。各日午前11時~と午後3時~の2回上映。完全入れ替え制。
日本映画興行発祥の地となった「南地演舞場」は明治21年、現在の南海難波駅前にある商業施設「なんばマルイ」の場所の設立。同30年2月15日、フランス人のリュミエール兄弟制作の映画が上映されたのが、日本初の映画興行となった。