月別アーカイブ: 2016年4月

関西電力が熊本地震被災地へ電源車・復旧チーム派遣

関西電力が熊本地震被災地へ電源車・復旧チーム派遣

熊本地震により、現地での生活への影響が広がる中、関西電力は4月17日、停電している被災地の復旧に向けた支援チームを派遣した。九州電力の要請を受け、停電している地域に電気を送る発電機車など作業車23台と、社員47人を派遣した。
熊本県内では7万7900戸が停電となっており、復旧作業が続けられている。しかし、引き続き活発な地震活動による余震の頻発などで、鉄塔の倒壊の恐れがあることから、関西電力のチームは被災地で、万が一に備えたバックアップ電源として協力するという。
約1週間の滞在予定で、状況によっては損傷している配電設備など復旧作業の支援にもあたりたいとしている。

日本三名城の熊本城 地震で石垣崩落など甚大な被害

日本三名城の熊本城 地震で石垣崩落など甚大な被害

「日本三名城」の一つといわれ、観光客の間でも長い間根強い人気を集めてきた熊本城が、今回の熊本地震で甚大な被害を受けた。
熊本城総合事務所によると、「頬当御門」といわれる正門や天守閣の入り口周辺など約6カ所の石垣が崩落。建物の壁のひび割れが各所で出たほか、城の周辺を囲む国重要文化財の長塀が約100㍍にわたって崩れた。天守閣の上にあった「しゃちほこ」も落下した。
このほか、引き続き断続的に続く大きな余震の影響で城の中に入れないことから、内部の被害状況は確認できていない。

13年ぶり大阪上演、劇団四季『キャッツ』が成功祈願

13年ぶり大阪上演、劇団四季『キャッツ』が成功祈願

7月16日から大阪で4度目、13年ぶりに上演される劇団四季の『キャッツ』。その成功を祈願して、キャストらが今宮戎神社(大阪市浪速区)に参拝した。
神社の厳かな雰囲気とは全く馴染まない、キャッツの派手なステージ衣装を身にまとい、いずれも神妙な面持ちで参拝したメンバーたちとのコンストラストが印象的だった。
キャッツは1983年の初演時は日本初のロングラン公演として注目を集め、大阪では前回約1年10カ月で公演回数688回、66万9000人の動員を記録している。今回の公演は大阪四季劇場(大阪市北区)で11月30日まで。前売りは4月23日から。

満開の桜咲く中、豪華絢爛屋台巡行 岐阜・高山で山王祭

満開の桜咲く中、豪華絢爛屋台巡行 岐阜・高山で山王祭

絢爛(けんらん)豪華な12台の祭り屋台で知られる岐阜県・高山祭。その春の高山祭「山王祭」(国重要無形民俗文化財)が4月14、15の両日、岐阜県高山市で開催された。
折良く満開の桜が咲き誇る中、屋台は14日午前9時過ぎ、各屋台蔵から引き出され、市中を巡行。絶景ポイントの朱塗りの中橋をゆっくりと屋台が通ると、その豪奢なさまを待ち構えた大勢の観光客らが一斉にカメラに収めていた。
この後、国史跡・高山陣屋前で三番叟(さんばそう)、龍神台(りゅうじんだい)、石橋台(しゃっきょうだい)の3台が人形からくりを披露。夕方にはこれらの祭り屋台が提灯で飾られて市中を巡り、昼間とは一変、街は幻想的な雰囲気に包まれていた。
高山祭は春の「山王祭」と秋の「八幡祭」の総称。春の訪れを告げる山王祭は旧高山城下町南半分の氏神、日枝神社(山王様)の例祭。

ルクア大阪 初年度来館者数7700万人 売上は計画通り

ルクア大阪 初年度来館者数7700万人 売上は計画通り

JR大阪駅の商業施設「ルクア大阪」(大阪市北区)の初年度来館者数が7700万人に達した。2015年4月1日~16年3月31日の来館者数で、目標の7000万人を開業後11カ月で突破。最終的に東館「ルクア」単体の前年度入店客数のほぼ2倍となる規模となった。売上高は目標の770億円に対して98.8%の761億円とわずかに届かなかったが、ほぼ計画通りだった。
ルクア大阪は大阪駅北口の「ノースゲートビル」東側にある「ルクア」と西側にある「ルクアイーレ」を一体にした商業施設。駅型では国内最大級の店舗数薬360店、売り場面積約5万3000平方㍍を誇る。ルクアは2011年5月、ルクアイーレは15年4月にそれぞれオープンした。

全国初 大阪・大正区が修学旅行をコーディネート

全国初 大阪・大正区が修学旅行をコーディネート

大阪市大正区が全国で初めて、修学旅行を区内の工場見学に呼び込む事業を始める。区は学校からコーディネート料をもらって、区内42社の工場のツアーを組んで案内もする。
すでに12の学校から予約が入っているということで、区は将来、見学した生徒が住んでくれればと期待を寄せている。

尾形光琳の代表作 国宝「燕子花図屏風」公開 根津美術館

尾形光琳の代表作 国宝「燕子花図屏風」公開 根津美術館

江戸時代の画家、尾形光琳(1658~1716年)の代表作、国宝「燕子花(かきつばた)図屏風」が4月13日から東京・南青山の根津美術館で公開されている。5月15日まで。
この作品は平安時代に成立した伊勢物語の第九段東下り、燕子花の名所八つ橋の一節をテーマにしたと考えられている。双金地の六曲一双屏風で、琳派最大の巨匠の一人、尾形光琳が40代前半ごろに手掛けたとされる傑作。

シャープがロボット型携帯電話「ロボホン」発売

シャープがロボット型携帯電話「ロボホン」発売

シャープは4月14日、ロボット型の携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」を5月26日に発売すると発表した。体長19.5㌢、重さ390㌘の小型ロボットで、ニ足歩行もできる。価格は19万8000円(税別)。専用サイトなどを通じて14日から予約販売を始めた。
受話器として使えるほか、メールを送受信したり、静止画や動画を撮影したり、画像を投影するプロジェクター機能も備えている。

諏訪大社・御柱祭下社山出しの観客9万1000人減少

諏訪大社・御柱祭下社山出しの観客9万1000人減少

下諏訪町を舞台とする勇壮な諏訪大社御柱祭の下社山出しは4月10日、目通り(目の高さ)周囲3.35㍍と最も太い「秋宮一之」など御柱3本の「木落し」を行い、3日間の日程を終えた。計8本の御柱は終着点の「注連掛(しめかけ)」で、5月14日に始まる「里曳(び)き」まで安置される。
諏訪地方観光連盟御柱祭観光情報センターによると、氏子と観客を合わせた3日間の人出は延べ46万8000人。平成22年の前回に比べ氏子は2万3000人増えたが、観客は9万1000人減少、合計で6万8000人前回を下回った。同センターでは、安全面を考慮した周辺での通行規制や、木落し坂の無料観覧席の廃止などが影響したと分析している。

「王羲之から空海へ」日中の名筆集結 市立美術館で特別展

「王羲之から空海へ」日中の名筆集結 市立美術館で特別展

日本と中国の名筆を集めた特別展「王羲之から空海へ 日中の名筆 漢字とかなの競演」が4月12~5月22日まで、大阪市立美術館で開かれる。期間中、中国書蹟約90点、日本書蹟約120点、途中の展示替えにより国宝や重要文化財含む約230点が展示される。
中国からは王羲之(おうぎし)から鷗陽詢(おうようじゅん)ら唐代初めの三大家、蘇軾(そしょく)ら宋代の四大家を経て明代末期~清代初めの王鐸(おうたく) らに至る大家の作品群、日本から空海ら三筆、小野道風ら三跡から、「高野切(こうやぎれ)」をはじめとする平安期古筆の名作を経て、江戸時代にいたる作品群を揃える。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(休日の場合は翌平日)。入館料は一般1300円、高校・大学生1000円、中学生以下無料。
大阪市立美術館80周年、日本書芸院創立70周年記念事業として開催。