月別アーカイブ: 2016年4月

泉南市と地元漁協 近畿大の支援受けアナゴの養殖開始

泉南市と地元漁協 近畿大の支援受けアナゴの養殖開始

大阪湾のアナゴ漁で知られる大阪府泉南市と地元の岡田浦漁協が、近畿大学水産研究所のサポートを受け、このほど稚魚から成魚に育成するアナゴの養殖プロジェクトをスタートさせた。
泉南市のアナゴの漁獲高は平成16年には140㌧あったが、25年にはわずか25㌧にとどまり8割超減少している。サイズもこぶりになっている。このためアナゴ漁をやめる漁師も少なくない。
こうした状況を受け、泉南市が市の名物であるアナゴの生産高を増やそうとプロジェクトを発案。実績のある近畿大学水産研究所の協力を取り付けた。
同研究所は独自に、まだ養殖技術が確立されていないアナゴの稚魚から成魚に育てることに成功。まだ、人工ふ化には至っていないものの、注目を集めている。
今回のプロジェクトでは、同研究所がアナゴ養殖のノウハウを提供する。市の関係者は養殖アナゴを泉南市の新たなブランドに育てたいと意気込んでいる。

松坂城跡などで「宣長まつり」書斎を限定公開

松坂城跡などで「宣長まつり」書斎を限定公開

三重県松阪市の松坂城跡などで4月2、3の両日、同市出身の国学者・本居宣長を称える「宣長まつり」が開かれた。折から城跡の桜もほぼ満開となり、多くの人でにぎわった。
今年のまつりは、城跡内の本居宣長記念館が7月から休館し、1970年の開館以来初となる大改装を行うことから「のりなが紙芝居」や、城跡を巡る「のりながお城ウォーク」などのイベントを開催した。
国の特別史跡の宣長旧宅「鈴屋」では2階の4畳半の書斎を3日に1日限定で開放したほか、1階では江戸時代から昭和期にかけてつくられた宣長の像、約20点が初めて一堂に展示された。

大阪本町「丼池繊維会館」リノベーション 活性化に期待

大阪本町「丼池繊維会館」リノベーション 活性化に期待

浪速のかつての繊維問屋街の一角、大阪・本町の「丼池(どぶいけ)繊維会館」(大阪市中央区)がリノベーション改装を終え3月30日、内覧会を行った。
同ビルは1922(大正11)年に「愛国貯蓄銀行」の店舗として建設された。その後、様々な経緯を経て、丼池筋に携わる人たちが出資して会館として運営してきた、地域の人たちにとっては愛着深い同ビル。
地域活動の中でビルの活用方法について話題が持ち上がり、今回のリノベーションに至ったという。今回、これまで鋼製サイディングで覆われていた外壁が約20年ぶりに懐かしい元のタイル張りの姿を取り戻した。
これを機に、新たなクリエイターやデザイナーが出入りすることで、服飾雑貨の街・丼池に新風を吹き込み活性化を図っていきたい-と関係者は期待を込め話している。

関西大「なにわ大阪研究センター」設立 記念展開催

関西大「なにわ大阪研究センター」設立 記念展開催

関西大学(大阪府吹田市)は4月3日、「なにわ大阪研究センター」の開所式を行った。同センターは、「大阪」に生まれ育まれてきた大学としての社会的使命と期待に応えるため、長年にわたって蓄積してきた豊富な地域研究と地域連携の実績を結集し、次世代に継承する拠点として4月1日に設立された。
これを記念して同センター(千里山キャンパス内)で、センター設立までの10年の歩みを振り返るとともに、芝居町道頓堀-中村儀右衛門と山田伸吉展など、これまでの研究成果や所蔵資料の一部を特別に公開している。期間は4月3日から5月15日(月曜~金曜日のみ)。

神武天皇没後2600年式年祭 両陛下が参拝 奈良県橿原市

神武天皇没後2600年式年祭 両陛下が参拝 奈良県橿原市

天皇、皇后両陛下は4月3日、奈良県橿原市の神武天皇陵に参拝された。同日は日本書紀の神話で神武天皇が没したとされる日から2600年(新暦換算)にあたり、「神武天皇二千六百年式年祭の儀」の山陵の儀が行われた。天皇陛下は「御告文(おつげぶみ)」を読み上げられた。随従皇族として秋篠宮ご夫妻も参拝された。
神武天皇の式年祭は皇居でも行われ、皇太子ご夫妻らが歴代天皇や皇族を祀る皇霊殿に拝礼された。100年ごとに行われる式年祭は1916(大正5)年以来。

世界自閉症啓発デーで通天閣がブルーにライトアップ

世界自閉症啓発デーで通天閣がブルーにライトアップ

大阪・通天閣(大阪市浪速区)が世界自閉症啓発デーの4月2日、1日限定でシンボルカラーのブルーにライトアップされた。大阪自閉症協会などが主催。
世界自閉症啓発デーは生まれつき自閉症などの発達障害について広く啓発する活動。国連が2007年に制定した。世界各地のランドマークでブルーのライトアップが広まっている。4月2~8日は厚生労働省が「発達障害啓発週間」と位置付けている。

「あさが来た 最終回を見る会」朝ドラ史上異例の熱狂ぶり

「あさが来た 最終回を見る会」朝ドラ史上異例の熱狂ぶり

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が4月2日、最終回を迎え、ヒロイン役を務めた女優・波瑠さん(24)が大阪市のNHK大阪ホールで午後の放送をファンと鑑賞する「あさが来た 最終回を見る会」に参加した。終了後、ファン約200~300人が波瑠さんを見送ろうと”出待ち”し、朝ドラでは異例の熱狂ぶりで、「あさが来た」人気にふさわしい”閉幕”となった。
上映後、約1100人の満員のファンの喝采を受けながら迎えられ、波瑠さんは「クランクアップの時には感じなかった不思議な寂しさがあります」と心境を明かし、いまは「走り切った満足感と寂しさがあります」などと語った。

江戸前の立ち食い寿司 大阪・中之島に初進出

江戸前の立ち食い寿司  大阪・中之島に初進出

東京都内を中心に立ち食い寿司店を22店舗展開する「魚がし日本一」が3月30日、大阪・中之島のフェスティバルプラザ(大阪市北区)に関西1号店をオープンした。
魚がし日本一の創業以来のこだわりは、「とれたて」「おろしたて」「煮立て」「焼きたて」「揚げたて」「炊きたて」「握りたて」の”七たて”。良質な食材20種以上を1貫75円から(注文は2貫から)というリーズナブルな価格で提供する。
東京の築地市場や大田市場から直接新鮮なネタを仕入れる。魚介はもちろん、コメも国産にこだわり、立ち食い寿司チェーンとしては最も店舗数が多い。

名古屋城天守閣の木造復元案 最大504億円

名古屋城天守閣の木造復元案 最大504億円

名古屋城天守閣の木造復元を目指す名古屋市の河村たかし市長は3月29日、復元の技術提案コンペに応じた2社(竹中工務店、安藤・間)から竹中工務店案を選んだと発表した。
竹中案は4人乗りのエレベーターを取り外すと天守閣が元の姿になるように設計され、総事業費473億~504億円、安藤・間案はそれより25億~40億円抑え、エレベーターは11人乗りだった。
名古屋市は東京五輪が開催される2020年の7月末までの完成を条件に技術展案を公募した。専門家らが工期達成や事業費縮減の工夫、バリアフリー、木材の調達などで採点した。その結果、史実への忠実さや実現可能性などから竹中案になったという。
4月下旬に2000人規模の報告会を5回開いて竹中案を説明。5月半ばまでに結果が出る2万人規模のアンケートで木造復元か、29億円かけて鉄筋鉄骨コンクリート造りのまま耐震改修かを問う。

大阪・難波に女性メインのカプセルホテルがオープン

大阪・難波に女性メインのカプセルホテルがオープン

大阪・難波に4月9日、女性をメインターゲットにしたカプセルホテル「シェネルなんば」(大阪市中央区)がオープンする。
畳一畳分よりも少し大きく、ゆったりと寝ることができる広さのカプセルで、テレビ付きの客室、友人と一緒に利用できるツインタイプの客室もある。5種類から選べるシャンプーバーを設置したシャワールーム、部屋着、アメニティ、ヘアアイロン、化粧水などが揃っている。
男性が1階、女性が2階と2フロアに分かれ、入室の際はICカードが必要でセキュリティー面に力を入れている。
地下鉄なんば駅、日本橋駅から徒歩6分の至近にあり、すでに週末を中心に海外観光客や女性客の予約が入っているという。
北海道と沖縄でビジネスホテルやリゾートホテルを運営するホワイト・ベアーファミリーが運営。今後、大阪・ミナミを中心にスモールラグジュアリーホテル、ビジネスホテルなど10数件の出店を予定。